11月6日夜、中国の魔都と呼ばれる上海で、魔法のような出来事が起こりました。同市で開催中の第4回中国国際輸入博覧会（CIIE）に合わせて、中央広播電視総台（チャイナ・メディア・グループ／CMG）が実施したライブコマースイベント「2021アジア・アフリカショッピングガラ」において、アフガニスタン産の松の実26トンが2時間足らずで完売するという販売実績を残しました。

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このイベントでは、CMG記者でインフルエンサーとしても知られる王冰冰（ワン・ビンビン）と、通販サイト「淘宝（タオバオ）」のライブコマースで活躍するトップ配信者のオースティン・リー（李佳●、●は王へんに「奇」）の2人がMCを務め、日本、韓国、タイ、マレーシア、アフガニスタン、南アフリカなど、アジア・アフリカ各国の厳選商品23種類が販売されました。

3時間のライブ配信を4200万人以上が視聴し、多くの商品が短時間のうちに完売となり、販売総額は6000万元（約10億6345万円）に達しました。そのうち、最も人気が高かったのがアフガニスタン産の松の実でした。

松の実は、アフガニスタンにとって重要な輸出商品で、現地の農家や地方政府にとっては主要な財源の一つです。11月1日、45トンの松の実がアフガニスタンから「松の実の空中回廊」を経由して上海に運ばれました。これが、今年8月15日にアフガニスタンの政権に重大な変化が発生して以来、同国から中国に輸出された最初の商品となりました。

アフガニスタン中央銀行の資産が米国に凍結され、多くの国際援助が中止されたことなどにより、アフガニスタンの経済・社会は困難に直面し、国内の人道危機は日増しに激化しています。このような背景下での松の実の輸出には、極めて特別な意義があります。14億の人口と4億以上の中間所得層を持つ中国の大市場は、アフガニスタンを含む多くの国に扉を開き、中国の発展が生み出すチャンスとボーナスを世界中の人々に分かち合っていきます。（提供/CRI）