フィギュアスケートの羽生結弦が負傷によりNHK杯を欠場することが中国でも伝えられ、ファンから大きな反響が寄せられている。

五輪連覇を達成した羽生は、12日から始まるグランプリ（GP）シリーズのNHK杯に出場予定だったが、日本スケート連盟の4日に発表によると、右足関節靱帯を損傷したため欠場することになった。

羽生は「NHK杯に向けて全力で取り組んできましたが、たった一度の転倒でけがをしてしまい、とても悔しく思っています」と無念さをにじませ、「今回のけがからも何かを得られるよう考えて、できることに全力で取り組みます。今は少しでも早く氷上に立つことを目指し、競技レベルに戻るまでの期間をなるべく短くできるよう努力していきます」と前を向いた。

羽生は先日のインタビューで、近年最大の目標に掲げていた4回転アクセル（4A）について「NHK杯でしっかり決めたい」と語っており、中国のファンの間でもかなり仕上がっているのではないかと期待の声が高まっていた。

中国のファンからは「前回のオリンピックの時と同じじゃないか」「平昌オリンピックの時のシナリオはもういい。彼の健康だけが願い（泣）」「こういう時に『北京五輪で3連覇の予兆』だなんて言わないでほしい。けがは不幸でしかない」との声が上がった。羽生は平昌五輪直前の2017年11月のNHK杯の公式練習中に右足首の靭帯を損傷していた。

このほか、「間違いなく4Aによるけがだ」「4Aの衝撃は相当なものなのだろう」「こんなに何度も同じところをけがして、普通の生活にも影響が出ないか心配だよ」との声や、「どうかゆっくり休んでほしい」「大事に至りませんように（泣）」「ユヅルを信じてる」「早く復活できますように」と気遣う声が寄せられている。（翻訳・編集/北田）