2021年11月2日、中国新聞網の微博（ウェイボー）アカウントは黒竜江交通広播の報道を基に、黒竜江省ハルビン市警察が8年間逃げ続けていた逃亡犯をPCR検査場で逮捕したと伝えた。

同省尚志市で10月31日に行われた全員を対象としたPCR検査の会場で、警察を避ける様子を見せる挙動不審な男に警察官が気付いた。職務質問したところ、男は身分証を失くしたと述べ、女性の身分証を提示した。その後、男は派出所に連行され、身元確認でうその供述をしたが、警察に見破られた。男は本名のほか、偽の不動産権利書を担保に借金したこと、40万元（約720万円）をだまし取って潜伏していたこと、警察から逃げていたことなどを白状したという。

中国のネットユーザーからは、「新型コロナが発生してから、逃亡犯がどれだけ逮捕されたか」「これはコロナの唯一良いところ」「意外な収穫」など、新型コロナ流行下故の逮捕に多くのコメントが寄せられた。また、「自分の身分証を失くして女性の身分証を出すなんて、どういうロジックだ？」と男の行動へのつっこみのコメントも見られた。（翻訳・編集/多部）