2021年10月30日、観察者網は、米ニューヨークの小学校で、ハロウィンに韓国のネットドラマ「イカゲーム」の仮装を行うことが禁止されたと報じた。

記事は、「イカゲーム」が米動画配信サービスNetflixにて9月に放送開始されると世界的な人気を集めたと紹介。Instagramで今年掲載された最も多いコスプレの一つになっており、ハロウィンでも人気の仮装テーマの一つとして注目されていると伝えた。

その一方で、ニューヨーク北部にある三つの小学校では先日、「ドラマが暴力的な内容を含んでおり、その衣装には暴力に関する潜在的な情報が含まれている」として、ハロウィン期間中に「イカゲーム」の仮装を禁止する通知が出されたと紹介している。

そして、保護者宛に出された通知では「子どもたちが授業の合間に頻繁にこのドラマの話をしており、なおかつ劇中の『人を不安にさせる』ゲームを模倣している。このような行為が不適切であることを、保護者と子どもとで話し合ってほしい」と書かれていたとしたほか、三つの小学校に通う児童の年齢が5〜10歳であること、「イカゲーム」の他に映画「13日の金曜日」でジェイソンが装着していたマスクもハロウィン仮装で禁止していることを伝えた。

記事はまた、米国だけでなく欧州各国でも「イカゲーム」による学校生活への影響に対する懸念が広がっていると指摘。10月8日には英国の複数メディアが、ある学校で「子どもがイカゲームをしているのを見て制止しなかった保護者を罰する」との通達が出されたことを報じたほか、ベルギーでも5日に「ゲームで負けた生徒が暴行される」事例が起きているとの通知が保護者宛てに出され、スペインの学校でも16歳未満の視聴、ハロウィンの仮装に用いることを禁止する通知が出されたとしている。（翻訳・編集/川尻）