日本のコロナは本当にゼロになるのか―仏メディア

Record China    2021年10月30日(土) 9時20分

拡大

27日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、日本で感染拡大が小康状態になっている新型コロナについて「本当に完全がゼロになることはあるのか」とする記事を掲載した。写真は渋谷。

2021年10月27日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、日本で感染拡大が小康状態になっている新型コロナについて「本当に完全がゼロになることはあるのか」とする記事を掲載した。

記事は、現在欧米で新型コロナの感染状況にリバウンド傾向が出ている中、日本では新規感染者数が急速に減少したと紹介。感染力の強いデルタ変異株の影響により、8月には1日に2万5000人を超える新規感染者が出ていたにもかかわらず、10月25日に報告された全国の新規感染者はわずか153人となり、感染者が見つからなかった都道府県が15に上ったと伝えた。

また、これまで感染拡大が深刻だった東京都や大阪府、千葉、神奈川、沖縄の各県でも今月25日より飲食店などの時短営業要請が解除されたとし、感染拡大が急速に収まった理由について多くの専門家がワクチン接種の速やかな普及にあったとの認識を示したとしている。

一方で、日本ではすでに2回のワクチン接種を終えた人の割合が全人口の70%を超えているものの「世界の他の地域を見てみると、ワクチンだけでは感染再拡大の問題を解決するのは難しいように思える」と指摘。人口の80%が接種を終えているシンガポールでは感染者数が増え続けており、今月20日の新規感染者数を日本の人口に換算すると8万5000人に上り、医療資源が逼迫(ひっぱく)していると伝えたほか、昨年12月からワクチン接種を開始し、今年7月には接種の普及を理由として商店などでのマスク装着義務やソーシャルディスタンスに関する規定を撤廃した英国でも、今月21日の新規感染者数が5万2009人となり、7月17日以降で最多を記録したことを紹介した。

その上で、日本では現在3回目のワクチン接種に向けた準備を進めるなどの措置を講じているものの、これまで実施してきた感染防止措置が全面的に解除されれば、大きなリバンドが再び発生しないとは言えず、新規感染者を完全にゼロにすることは不可能だろうとの見方を示した。(翻訳・編集/川尻

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携