北京、中国人工知能都市ランキング1位に―中国メディア

人民網日本語版    2021年10月28日(木) 8時50分

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「中国AI計算力発展評価報告2021-2022」で最新の中国AI都市ランキングが明らかになった。写真は北京。

2021年人工知能(AI)コンピューティング会議(AICC202)が26日に北京で開催された。会議で発表された「中国AI計算力発展評価報告2021-2022」で最新の中国AI都市ランキングが明らかになった。それによると、トップ5都市には北京、杭州深セン、南京、上海が並び、6~10位は蘇州広州、済南、成都合肥だった。中国新聞網が伝えた。

注目されるのは、前年と比較して、南京が4位に浮上したこと、済南と成都がベスト10入りしたことだ。同報告によると、計算力と応用の協同発展が、AIシーンの多様化した発展を推進した。AI業界の応用浸透度ランキングをみると、21年のトップ5の業界にはインターネット、金融、政府機関、電気通信、製造が並んだ。

中国工程院の院士でクラウドコンピューティング・ビッグデータサービスを提供する浪潮のチーフサイエンティストを務める王恩東(ワン・エンドン)氏は、「コンピュータ産業は多様化、容量巨大化、生態圏の離散化の挑戦に直面している。一方で多様化したスマートシーンには多様化した計算力が必要であり、容量巨大化したモデル、データ、応用規模には巨大な計算力が必要であり、AIが引き続き発展するためには計算力がこの上もなく重要なものになっている。他方でチップから計算力への転化には引き続き非常に大きなギャップがあり、多様化した計算力の価値はまだ十分に発揮されていない」と述べた。

現在、世界的に有名なAIのリーディングカンパニーは巨大容量のモデルに重点的に投資し、グーグル、マイクロソフト、NVIDIA、浪潮、北京智源人工智能研究院、百度(バイドゥ)、阿里巴巴(アリババ)などが各社の巨大容量モデルを相次いで打ち出している。

容量巨大化の中核的な特徴はモデルのパラメータが多いこと、トレーニングデータの量が多いことだ。浪潮人工知能研究院が開発した世界最大規模の中国語AI巨大容量モデル「源1.0」を例にすると、パラメータ数は2457億、トレーニングデータの規模は合わせて5000GBに達する。

王氏は、「多様化した計算力の価値を発揮させ、AIのイノベーションを促進したい場合、まずインテリジェントコンピューティングシステムのイノベーションを重視し、AIの新型インフラ建設を強化し、技術から応用へ至るチェーンをしっかり設計し、体系構造、チップ設計、システム設計、システムソフトウェア、開発環境など各分野における分業が明確で、イノベーションの協同が実現される局面を形成する必要がある」と述べた。

王氏は続けて、「次に、オープン基準の建設を加速的に推進し、統一的な、規範化された基準を通じて、多様化した計算力を分配可能な資源に転化させ、計算力が十分に使われるようにすること、使いやすくすることが必要だ」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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