台湾人はなぜ出産を望まない?ネットには「致命的な10の原因」が出現―台湾

Record China    2021年10月31日(日) 20時0分

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「世界で最も低い」と予測された台湾の出生率をめぐり、台湾の著名ネット掲示板PTTには台湾人が出産を望まない原因を分析する文章が現れた。写真は台北。

「世界で最も低い」と予測された台湾の出生率をめぐり、台湾の著名ネット掲示板PTTには台湾人が出産を望まない原因を分析する文章が現れた。挙げられた10の原因には「どれも台湾にとっての致命傷だ」との声が上がったとして、当時、台湾メディアも関心を寄せた。

台湾内政部によると、台湾は昨年、初めて死亡者数が出生数を上回った。また、国・地域別の合計特殊出生率について、米中央情報局(CIA)は今年の台湾を1.07と予測。これは227カ国・地域中、最も低く、台湾メディアの風伝媒によると、PTTへの書き込みは台湾人が出産を望まない原因の第一に「住宅の購入・賃貸費用の高さ」を挙げた。書き込んだ人は「1000万、2000万台湾ドル(1台湾ドル=約4円)でやっとおんぼろ物件が買える」などとし、続けて「低賃金」「長時間労働、過労」「物価高」「国らしくない」「交通事故での死亡率の高さ」「貧富の巨大な格差」「米中対立の前線という戦争圧力」「環境の悪化」「法に背く人の方が気持ち良く生活している」点を指摘した。

物価高についてはタピオカミルクティーが1杯25台湾ドルから75台湾ドルに値上がりしたことなどを紹介しており、また交通事故の死亡率は東アジアで最も高いと指摘。環境問題としては水や電力の不足、大気汚染が挙げられた。

他にも育児にかかる費用や職場でのマタニティー・ハラスメント、食の安全や治安に関する問題などに言及しており、これを見たネットユーザーからは「どれも台湾にとっての致命傷だ」「社会の末端にある普遍的な心の声」など、「的を射た意見だ」との声が上がったという。(翻訳・編集/野谷

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