「90後」へ広がるレジャー釣り市場、釣り好きが増えるのはなぜか?―中国

人民網日本語版    2021年10月24日(日) 15時0分

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中国では「95後(1995年から1999年生まれ)」で釣り関連製品を毎年購入する人が200万人に上るという。

天猫(Tmall)がこのほど発表した消費インサイトデータによると、「95後(1995年から1999年生まれ)」で釣り関連製品を毎年購入する人が200万人に上るという。今年はショッピングイベント「618」の期間だけでも、天猫プラットフォームで釣り製品を購入した人は30万人を超えた。中国青年報が伝えた。

調査によると、中国のSNS「テンセントQQ」の2000人が登録する釣りグループでは、「90後(1990年代生まれ)」が1004人に上った。釣りは忍耐力が必要なスローテンポのスポーツで、活発に動きたい若者と出会って火花を散らし、トレンディーなものになっている。「90後」も自分たちの言葉で釣り文化を再定義しつつある。

「小さな魚を数匹釣ると、自分の世界が満たされた」

周楊さん(26)は1年前に友人とキャンプに行った時、初めて釣りをして、たちまちその魅力のとりこになった。「基本的に毎月1~2回は釣りに行く。ゲームや他の娯楽レジャーなどと違い、釣りをしている時は無我の境地に浸れるのがいい。魚がかかるのを待つ間は周りの景色を眺めることができるし、魚が針にかかり、引き上げる時は緊張感があって非常にワクワクする」という。

高校を卒業したばかりの金斜暉さんは、「高校の頃は毎月2日間の休みがあり、基本的に携帯電話やゲームで遊ぶことはなく、釣りに行くのが一番の楽しみだった」と話す。

勉強のストレスから解放されるだけでなく、釣りは金さんの心に大きな変化をもたらした。「以前は落ち着きがなかったが、高2の時釣りに出会って、心を落ち着けることを学び、学校での勉強にも大いに生かされるようになった。自分の影響で、周りの一部の同級生たちも釣りに興味を持つようになった。最初はついていって見ているだけだったが、徐々に自分たちでも始め、釣りをするようになって我慢強くなり、落ち着きを見せるようになったと明らかに感じた」と述べた。

ますます多くの若者が釣りを好きになったのはなぜか。Q&Aサイトの知乎では100人を超えるネットユーザーがこの問題について意見を戦わせた。大多数の人は、釣りは「ドキドキ」と「のんびり」のバランスが絶妙なスポーツだと言う。「次にどんな魚がかかるのか永遠にわからないので、釣り上げる時に自分で状況をコントロールしているという感じや満足感を得られる。ターゲットとなる魚の種類に合わせて方法を調整して最終的に釣れた時は、この上なく満足を感じる。またアウトドアで自然の景色を眺めて楽しむこともでき、よいストレス発散になる」と話すネットユーザーもいる。

「90後」へ広がるレジャー釣り市場

釣りは今では中高年の専売特許ではなく、トレンドに敏感な「90後」がレジャーや社交といった要素を持ち込んだ。

調査会社ニールセンのデータによると、2020年の中国レジャー釣り市場の規模は1100億元(約1兆8700億円)を突破した。天猫が発表したデータでは、「95後」で釣り関連製品を毎年購入する人が200万人に上る。「618」の期間だけでも、天猫プラットフォームで釣り製品を購入した人は30万人を超えた。このうちZ世代(1995年代後半から2009年生まれの世代)と町に住む若者が釣具の「手切り族(ネット通販で過剰な衝動買いをしてしまう人々)」になろうとし、Z世代のオンラインによる釣具購入額が急速に伸びている。

許蓓さんは釣具販売を手がけて8年になるネット店舗のオーナーで、「ショート動画プラットフォームでライブコマースが盛んになると、釣り業界の競争がますます激しくなった。今の若い人は、釣具や周辺グッズの選択の幅が広く、数百元、数千元のものから1万元ほどのものまで実にいろいろなものを購入する」という。

ECサイトで「釣り」と検索すると、そのサイトが打ち出すワンストップ式で中身の充実した「ビギナーの釣具セット」があり、釣り用の傘や折りたたみ椅子、出し入れが簡単な釣り竿ケースなどの便利グッズがいろいろあり、どれも好調な売れ行きだ。機運に乗じて誕生した「ものぐさな人のための神グッズ」もあり、釣り用手洗い器、魚探知機、魚自動給餌器などハイテクを駆使した「神装備」がある。ハイテク感満載の「神グッズ」たちは、若い釣り愛好家の間で人気がある。魚探知機を購入した消費者は、「ハイテク感にあふれたこの探知機を試すのが楽しみ。珍しいもの好きの好奇心を満たしてくれるし、釣りの効率も上がる」と話した。

他人の釣りを眺める人々も

釣りは資金や気力をつぎ込むだけでなく、行く前に時間をかけてさまざまな準備をしなければならない。仕事が忙しい釣り好きの新世代の若者は、こうしたすべての問題に向き合わざるを得ない。

オフラインで実際に釣りに参加しなくても、若者には人が釣りをしているのを眺めるという新しい方法がある、コンピューターゲーム「あつまれ どうぶつの森」やオンラインゲーム「モグラの庭園」などで次々に話題になるのは、プレーの中で釣りに夢中になる若者の姿だ。ショート動画プラットフォームには、他の人の釣りの様子を眺める若者が数多くいる。今年1月5日に発表された「2020年抖音(TikTok)データ報告」では、釣りがTikTokユーザーの最も見たいレジャー・スポーツになり、釣り関連動画に寄せられた「いいね!」は8億件を超えた。

釣りの動画やライブ配信のコンテンツは、今や釣り好きの日常的な釣り活動を釣りのPK戦、釣りコンテストなどに「レベルアップ」させ、パーソナリティがさまざまなテクニックの、釣り人それぞれの釣り方を紹介する。

ネットユーザーに「釣り界のトップ」と呼ばれる釣りプロ(プロアングラー)のトウ剛さんは、優れた釣り技術を持っているため、2カ月間の間にアップした釣り動画10数本によって2千万人を超えるフォロワーを獲得した。このほか795万人のフォロワーを持つ劉志強さん、135万人のフォロワーを持つ女性釣り師の李夢瑶さんなどがいる。

普通の釣り中継を数十万人が同時に視聴することがある。胡羽さんは、「人の釣りを見ていると、大半の時間がじっとしているが、次の瞬間に何を釣るかと期待している。この何が来るかわからないところが自分にとって大きな魅力だ」と話した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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