中国の若者はなぜ「低欲望」になったのか―中国ネット

Record China    2021年10月14日(木) 7時20分

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12日、中国版ツイッターの微博(ウェイボー)で「なぜ今の若者は低欲望なのか」というハッシュタグ付きのツイートが注目を集めている。

2021年10月12日、中国版ツイッターの微博(ウェイボー)で「なぜ今の若者は低欲望なのか」というハッシュタグ付きのツイートが注目を集めている。

ツイートは「なぜ今の若者は低欲望なのか」というハッシュタグ付きで、「過去には強い欲望を持つ人がたくさんいた。物質面ではより多く、より高価な物を買いたいと望み、精神面では多くの成功を手にして、きめ細かい充実した生活を楽しむことを望んでいた。だが多くの若者が段々欲張らなくなったように見える。すでに努力の結果目標を達成したのかもしれないし、自分をリラックスさせて疲れすぎないようにしたいのかもしれない。みな人それぞれのライフスタイルがあり、一概には言えない。自分が楽しく過ごすことが最も重要だ。あなたたちはどう?」と問い掛けている。

現在中国では「寝そべり(タン平、タンは身へんに尚)族」と呼ばれる消費意欲が低い若者たちが増加している。経済成長の鈍化や学歴社会、競争社会、格差社会などの現実的な環境に失望した若者たちが「家も車も買わない、結婚しない、子どもをつくらない、お金を使わない」ことで最低限の生活水準を維持し、他人の金儲けの道具にされたり、他人から搾取される側にまわることを拒むことを提唱し、1990年代以降に生まれた若者世代に一つの道を示していた。今年5月に政府系メディアから「経済、社会の発展に悪影響をもたらす」と批判されたのをきっかけに、ネット上で「寝そべり」について議論するグループが次々と閉鎖され、関連の書き込みも削除され、「寝そべり」がSNS上のセンシティブワードに設定される事態に発展している。

このツイートに対し、他のネットユーザーからは「欲しい物があってもお金がないから買えないのに、欲なんか持てるものか」「疲れるほど働いても収入が少なすぎる」「10年頑張ってお金を稼いでも家を買うどころかだまされる人も多い。欲望なんてあったもんじゃない」「生きることができて、仕事があって、飢えることがないだけで十分だ。ほかに何を欲張るんだ」「理想の生活を考える暇がないから、低欲望になるのも自然なことだ」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/原邦之

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