国連総会第1委員会で生物兵器禁止条約の強化に関する中露外相共同声明を読み上げ―中国メディア

人民網日本語版    2021年10月8日(金) 18時10分

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中国の耿爽国連次席大使が国連総会の一般討論演説で、同日に中国とロシアの外相が発表した生物兵器禁止条約の強化に関する共同声明を、両国を代表して読み上げた。資料写真。

第76回国連総会第1委員会(軍縮・国際安全保障問題)は7日も一般討論演説が行われた。中国の耿爽国連次席大使が一般討論演説で、同日に中国とロシアの外相が発表した生物兵器禁止条約(BWC)の強化に関する共同声明を、両国を代表して読み上げた。新華社が伝えた。

耿大使は「1975年の発効以来、BWCは生物兵器の脅威の除去、生物兵器の拡散防止、バイオテクノロジーの平和的利用の促進において重要な役割を果たしてきた。国際社会は来年の第9回運用検討会議を機に条約の権威と実効性を高め、生物兵器の完全廃絶という目標の早期達成を推進する必要がある。そのために中露両国外相は、BWCの強化に関する共同声明を発表した」と説明した。共同声明の主な内容には以下の点がある。

▽中国とロシアは、BWCが国際平和・安全保障の極めて重要な柱であり、実効性ある検証メカニズムを含む法的拘束力ある議定書の締結を含め、完全に遵守され、さらに強化されるべきであることを再度表明する。

▽中国とロシアは、締約国に対し、実施基準、技術的ガイドライン、手順を定め、生物兵器使用事件の調査メカニズムを十全化するよう呼びかける。

▽中国とロシアは、2001年に米国が各国のコンセンサスを顧みず一方的に脱退したために、過去20年の間、締約国が検証議定書に関する多国間交渉を再開できなかったことに懸念をもって留意している。

▽米国及びその同盟国が国外で行っている生物軍事化活動は、その条約の遵守について国際社会に重大な懸念と疑念を抱かせ、中露の国家安全保障に重大な危険性をもたらし、関係地域の安全保障を損なっている。

▽米国及びその同盟国は、開かれた、透明性及び責任ある方法で、国外における生物軍事化活動について明確に説明すべきである。

▽締約国の提出する報告資料に、国外での生物軍事化活動に関する情報を追加することは、メカニズムの空白を埋め、締約国間の信頼を増進することに寄与する。

耿大使は、「中露は共同声明を国連総会文書として配布することを求める。また、国際社会と共に真の多国間主義を発揚し、条約の権威と実効性を高め、多国間の軍備管理・軍縮システムを守り、国際平和・安全を維持することを望む」と強調した。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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