資本に翻弄され収入ゼロの危機に?カリスマ動画配信者の李子柒さんに何があった?―中国

Record China    2021年10月1日(金) 23時0分

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動画の更新を77日間停止してきた中国のカリスマ動画配信者・李子柒さんが8月31日に中国版ツイッター・微博で突如「通報した」と告白し、ネットで大注目を浴びてきた。写真は李子柒さん。

動画の更新を77日間停止してきた中国のカリスマ動画配信者・李子柒(リー・ズーチー)さんが8月31日に中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で突如「通報した」と告白し、ネットで大注目を浴びてきた。今になって、資本との力関係で李さんが不利な立場に置かれていることが判明し、ネットでは他人の価値を巧みに搾取する「資本」に対する非難の声が上がっている。

李子柒さん(本名は李佳佳、リー・ジアジア)と言えば、2016年から中国の伝統的な暮らしや美しい田園風景の動画を独自で制作・配信してきた人気インフルエンサーで、直後にインフルエンサーマーケティングを事業にする会社「杭州微念」と業務提携を始めることになる。「杭州微念」はさらに「子柒文化」に出資し、李さんがここの49%の株式を、「杭州微念」が51%の株式を所有することになる。

この提携をきっかけに李さんは一躍人気インフルエンサーになっていくのだが、「リー・ズーチー」にまつわる商品の商標権や著作権などは着々と親会社の「杭州微念」に帰するように手続きが進められてきたとみられる。このような巧みな資本と株式のわなにはまった李さんは、動画の主体として登場しているにもかかわらず、「杭州微念」とのやり取りで劣勢に立たされてしまい、さらには「リー・ズーチー」というブランドのイメキャラに転落したのである。言い換えれば、億単位の巨額収益は企業の懐に入り、アルバイトの李さんには収入ゼロの危機が待ち受けているのである。

現在、李さんと「杭州微念」の間でトラブル解決の見通しは立っていないが、業界関係者は「仮に妥協できて李さんが居残るとしても、これはまだ搾取できる価値があるからであって、将来、いずれ他の人に入れ替えられるだろう」と分析している。

一方でネットからは「結局資本のおもちゃにされたな~」「資本は利益を最優先にしている。いくら人気でも資本には勝てない」「ある日『リー・ズーチー』のアカウントから違う人が登場するんだな~」「李さんを支持する。資本はまるで悪魔」「契約を結ぶ時、法律・経済の専門家に見てもらえばよかったのに」「高い学費を払ってしまった!これから気を付けて~」と、同情の声や資本を非難する意見が多く寄せられている。(編集/RR)

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