2021年9月24日、新浪新聞は、ユニバーサル・スタジオ・北京が開業して以降、付近のマッサージ店が大盛況となっていることを報じた。

記事は、中国版ツイッター・微博（ウェイボー）の検索ランキングに23日、「ユニバーサル・スタジオ・北京が真っ先に経済効果をもたらした周辺産業はなんとマッサージ業だった」というトピックが出現したと紹介。ネットユーザーから「付近のマッサージ店では、マッサージ師が深夜の日付が変わる前に退勤できない状況が続いていて、ユニバーサル・スタジオ・北京の来場者だけでなく、スタッフまでお世話になっているらしい」との情報が流れていると伝えた。

その上で、ユニバーサル・スタジオ・北京から最も近い所にあるチェーン経営のマッサージ店に務めるマッサージ師に話を聞くと「ユニバーサル・スタジオ・北京関連の客が毎日60〜70人やってくる」との回答があったとしている。

このマッサージ師によると、「ユニバーサル・スタジオ・北京で遊んだ客の多くは『疲れてもう歩けない』と言って足のマッサージを注文する。昨日も上海からユニバーサル・スタジオ・北京に遊びに来たという若い女性の施術を終えた時には午前1時を回っていた。2日前にはユニバーサル・スタジオ・北京を訪れたという映画監督がやってきて、施術しながら好きな映画について語り合った。いろんな人が来るようになって、自分の視野も開けたような気がする」とのこと。ただ、忙しすぎて丸一日の休みが取れないため、本人はまだユニバーサル・スタジオ・北京に遊びに行けていないという。

この店ではマッサージ師が毎日7人ほどの客をさばいており、客1人あたりの収入は60〜70元（約1000〜1200円）。1カ月の収入は1万元（約17万円）を超え、特に利用客が多い時には1万5000元（約26万円）の月収が見込めるようだ。このマッサージ師は「ユニバーサル・スタジオ・北京が周辺の経済に与えた相乗効果はとても大きいと思う。私もお金を貯めて北京市内に家を買うつもりだ。北京がだめでも周辺地域に家を買って北京に通いたい」と語っている。

記事は、マッサージ店以外にも、ユニバーサル・スタジオ・北京の周辺にあるホテルが繁盛している一方で、ユニバーサル・スタジオ・北京が生み出す経済的な「輻射作用」は比較的大きなホテルや大型のサービス事業者に限られていると紹介。ユニバーサル・スタジオ・北京から比較的近い場所にある個人経営の盲人マッサージ店を訪れてみると客は少なく、店主が「位置的には近くても、われわれには何の影響もない。客はみんなブランド力のあるチェーン店に行くからね」と語ったことを伝えた。（翻訳・編集/川尻）