ウィキペディアが中国人編集者7人を永久追放、背後に香港めぐる“衝突”も―米華字メディア

Record China    2021年9月22日(水) 7時20分

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ネット百科事典のウィキペディアが編集資格を持つ中国人7人のアカウントを永久停止にした。

米国に拠点を置く華字メディアの多維新聞は20日、ネット百科事典のウィキペディアが編集資格を持つ中国人7人のアカウントを永久停止にした話題を紹介する記事を発表した。背後には中国大陸部と香港のウィキペディア・ユーザーの「衝突」があるという。

記事によると、ウィキペディア財団のマギー・デニス副財団長は13日、「長期にわたる深い調査により、中国語版ウィキペディアに中国を宣伝する目的による『侵入』の痕跡が見つかった」と表明。デニス副財団長はまた、「個人情報の取得や選挙メカニズムに影響力を及ぼす」問題もあるとした。個人情報を取得されることにより、「ユーザーが身体的傷害を負わされる」恐れもあるとの考えという。

具体的措置としては、編集資格を持つ中国大陸部に居住する7人のアカウントを永久停止処分とし、それ以外にもシステムに関与する資格がある12人のアカウントを停止した。

なお、中国国内のSNSでは19日までに、ウィキペディアによる同措置の黒幕は、四川省出身で現在は米国の大学に在籍する人物と主張する投稿が寄せられた。真偽は不明。「黒幕を暴露」したアカウントは、軍事関連の投稿を盛んに行っている。

多維新聞記事によると、デニス副財団長はアカウント停止の措置に際しては、中国大陸部と香港のユーザーの「衝突」を意識したと説明した。

香港メディアは7月に、中国大陸部の編集者と香港の編集者の間で、「信頼できる情報源」をめぐる論争が発生したと報じていた。中国大陸部の一部編集者が中国国際電視台(中国国際テレビ、CGTN)など大陸部の公式メディアを「信頼できる情報源」と認め、香港メディアの「アップル・デイリー」は「信頼できない情報源」と見なすべきと主張し、香港側編集者は反対したという。

香港側編集者からは掲示板を通じて「自分の身分が漏れて他者からの攻撃目標になることが心配だ」との表明もあったという。

多維新聞記事によると、デニス副財団長は、ウィキペディアに対する「侵入者」は、「ウィキペディアの内容に影響を与えるためのフィルターを設けようとした。その目的は内容をコントロールすることだ」と主張した。ただしデニス副財団長は、ウィキペディアとして中国政府を名指ししているわけではなく、中国政府の意向を反映した動きである証拠もないと説明したという。

デニス副財団長は「中国人の一部編集者締め出し」の措置について、ウィキペディアとして「実に過激」であり、容易な決定ではなかったと説明した。ウィキペディアの本意は、理念である「知識の開放」のために奮闘する中国人編集者が打撃を受けたり粉砕されることがないようにすることだという。

記事によると、中国大陸部のユーザーからは、ウィキペディア財団が「ありもしない」理由でユーザーを封じ込めたとする反発が出ている。社会の感情や意見に反して「一握りの人々を対象に全く根拠のない中傷を行っている」と主張し、「実際の行動で圧力に抵抗する」とする表明もあったという。(翻訳・編集/如月隼人

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