内モンゴル博物館の文化財に見るだんらん文化―中国メディア

人民網日本語版    2021年9月20日(月) 23時40分

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中秋節は、一家が集う時でもあるため「団圓節」とも呼ばれる中国の伝統的な祝祭日だ。

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中秋節(旧暦8月15日、今年は9月21日)は、一家が集う時でもあるため「団圓節」とも呼ばれる中国の伝統的な祝祭日だ。また、その昔から内モンゴル自治区は、多くの民族が交流し、混ざり合い、相互参考する大舞台だったこともあり、古代の貴重な文化財などが数多く残されている。これらの文化財を見てみると、人々は中秋節に月を拝み、月見をし、一家だんらんを楽しんでいただけでなく、国の安定や団結、繁栄、発展の願いもその「団圓」の文化に込めていたことがわかる。中秋節を目前に控えた今、内モンゴル博物院に足を運んで、博物館で「タイムスリップ」して、その「団圓」の文化に迫った。人民網が伝えた。

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内モンゴル博物院の「辺関歳月」展示ホールでは、さまざまな文化が融合された素晴らしい中華文明を示す美しい青銅器が展示されている。「舞人与獣紋鋪首銜環耳青銅壺」と呼ばれるこの青銅器は中国国家一級文化財で、現時点で内モンゴルで発見された唯一の踊る異民族がデザインされた青銅壺となっている。その歴史は2000年以上前の春秋・戦国時代にまでさかのぼり、農耕文明の青銅器製造技術、彫刻技術、踊る異民族の意匠が一つの壺に集約されており、昔の人々の文化、美に対する追求が描写されていると同時に、北方辺疆地区と中原地区の文化が交流し、融合していたことを示す証となっている。

ユーラシア大陸と繋がる草原シルクロードでは、遊牧文化と農耕文化が交わり、中国と西洋諸国の貿易がここで往来し、文化交流を活発に行っていた。発見された古代遺跡にしても、出土した文化財にしても、こうした文化の多元性を示している。東晋時代に仏教の経典が中国語に訳されるようになると、摩羯紋が中原地区に伝わった。そして唐代になると、それは金・銀器、陶磁器を飾る模様となった。摩羯紋金花銀盤は、中国と外国が交流する中で生まれた作品の一つだ。その淵は六つの花びらの形をしており、幅は7.4センチ。中央には、火焰宝珠と摩羯が描かれ、それを囲むように花が描かれている。花模様と図案はいずれも純度の高い金が使われており、銀地に金の花が描かれ、模様や製作技術は、東洋と西洋の文化が深く交流していたことを示している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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