GDPで韓国と広東省がデッドヒート、2021年通年では「韓国敗北」の可能性―中国メディア

Record China    2021年9月13日(月) 8時0分

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広東省の経済規模は韓国を猛追しており、2021年通年ではついに追い抜く可能性が十分にあるという。写真は広東省の省都、広州市の風景。

中国の情報/ポータルサイトの網易は12日付で、広東省と韓国の「GDP競争」の話題を紹介した。広東省の経済規模は韓国を猛追しており、2021年通年ではついに追い抜く可能性が十分にあるという。

記事はまず中国の状態について、世界で2番目の経済国であり、2020年に新型コロナウイルス感染症という突発事態に見舞われても、迅速に反応して影響を最短時間で最小限に食い止めたなど、一貫した安定性があると論じた。

中国は人口が多く国土も広大ということで、行政区画である「省」のGDPが、世界の国と地域別のGDPランキングのかなり上位の国に匹敵することは、それほど珍しくない。また、広東省は中国の省レベル行政区画のなかでも、GDPが全国第1位だ。

記事は、広東省の20年GDPは11兆760億9400万元(約1兆6050億ドル)だったと紹介。日本円に換算すれば約189兆円だ。この広東省のGDPは、世界の国と地域別GDPランキングに書き込んだとすれば、世界第10位の韓国に次ぐ世界第11位ということになる。韓国の20年GDPは1兆6305億ドルで、広東省との差はわずか255億ドルだった。

記事は、韓国の過去数年間のGDPの伸びについて、16年から18年の3年間は急速に伸びたが、19年には萎縮して17年並みの水準に落ち込み、20年にも新型コロナウイルス感染症により大きな打撃を受けたと指摘。広東省の場合には、韓国GDPが大きく伸びた16-18年には「安定成長しただけ」の状態だったが、20年からは「韓国追い越し」を狙えるようになったと紹介した。

広東省の21年上半期のGDPは、米ドル換算では8861億ドルとなる5兆7226億元(約98兆6000億円)だった。韓国の同時期のGDPは8880億ドルで、その差はわずかだった。また、同時期における広東省のGDP伸び率は前年同期比13.0%増だった。

中国のネットでは、「広東省の21年GDPは韓国を追い抜くかもしれない」の意見が出ているという。記事は、同意見について「あるいは、故(ゆえ)なきことではない」と論評した。

アジアを広く見渡せば日本が、第二次世界大戦前から本格的な工業化などを成し遂げた唯一の存在だった。そして1960年代以降は、韓国、台湾、香港、シンガポールが、急速な工業化と経済発展を遂げたとして「アジアの4小竜」と呼ばれるようになった。仮に広東省の21年GDPが韓国を上回れば、広東省の経済規模は「アジアの4小竜」のいずれをも上回ったことになる。(翻訳・編集/如月隼人

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