「炭素固定の達人」である藻類が栄養機能食品に―中国

人民網日本語版    2021年9月8日(水) 6時50分

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太谷餅とは山西省の伝統的な食べ物だが、ある「革新的」な太谷餅が最近話題になっている。その「革新的」な藻のパウダーが1~2%添加され、よりおいしくなっている。

太谷餅とは山西省の伝統的な食べ物だが、ある「革新的」な太谷餅が最近話題になっている。その「革新的」な藻のパウダーが1~2%添加され、よりおいしくなっている。藻粉はスピルリナやクロレラなどの藻を粉末状にしたもので、食品添加物として味わいが増しているだけでなく、ビタミンとタンパク質を豊富に含む健康食品でもある。新華社が伝えた。

これらの藻が実は火力発電所やコークス炉からの排ガスで育てられたとは想像もつかないだろう。山西省晋中市の排ガス藻類炭素固定・排出削減実験センターには、工業排ガス削減システムの末端とつながる藻類自動化培養装置がある。浄化処理された排ガスが培養液の入った試験管内に入ると、藻類が泡と共に絶えずかき混ぜられる。

山西恩懿生物科技公司の張亮(ジャン・リアン)総裁は、「藻類の炭素固定効率は一般的な植物の10倍以上で、排ガスの二酸化炭素を効率的に吸収し、光合成によりバイオマスになる」と述べた。

この技術は現在すでに実験室にとどまらず、すでに順調に中間試験に合格し、現在はあるコークス企業で大規模応用されている。張氏は、「ガス排出企業の排ガス対策は資金の投入ばかりでそこから収益を得ることはできなかったが、同技術はこの現状を変えた。企業に新たな経済価値を生み出す」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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