プロのダンサーから列車乗務員に転職した女性が見た成都・重慶鉄道の変化―中国

人民網日本語版    2021年9月6日(月) 18時10分

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発車のあいさつをすっかりそらんじて放送しているのは、重慶区間を走行する高速列車「復興号」の列車長の李絲さん。彼女が毎回担当しているのは四川省成都市と重慶市を往復する列車だ。

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「G8608号のドアが閉まります。乗客の皆様、ご乗車いただきありがとうございます。新型コロナウイルス感染症流行期間中のため、マスクの着用と徹底した手洗い、ソーシャルディスタンスの確保と衛生管理にご注意ください」という発車のあいさつをすっかりそらんじて放送しているのは、重慶区間を走行する高速列車「復興号」の列車長(乗務責任者)の李絲(リー・スー)さん。彼女が毎回担当しているのは四川省成都市と重慶市を往復する列車だ。人民網が伝えた。

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李さんは2010年に重慶区間の鉄道乗務員になった。それまでプロのダンサーとして活躍していた彼女は厳しい練習に励みながら、舞台に立ち続け、あっという間に10年以上が過ぎていたという。李さんはそんな風にして自分の夢をかなえるため、一歩一歩大舞台に向かって歩んでいた。

そんな李さんが列車乗務員に転職したのは、偶然の「出会い」がきっかけだった。

2009年、友人と成都市に遊びに行った李さんは高速列車に乗り、その時、乗務員にとても良い印象を受けたという。「女性乗務員はとても美しく、とてもフレンドリーで、魅了された」と李さん。その「出会い」がきっかけで、鉄道乗務員という仕事に強い興味を抱くようになった。重慶に戻った後、李さんは偶然、新聞に掲載されていた乗務員募集の広告を目にし、応募して、面接を受け、晴れて高速列車の乗務員になったという。

乗務員になったばかりの時、ちょうど春節(旧正月)の時期で、夜の勤務の時に、列車の窓から沿線の都市では花火が打ち上げられているのを目にし、実家の家族や親せきのことが恋しくなり、「春節なのに家族と一緒にいられない」と、寂しい気持ちになったという。しかし、列車に乗っている旅客の目つきから、自分と同じように実家に帰りたいと感じているのが伝わってきて、その時のノスタルジーと期待が、自分の仕事の意義を教えてくれたという。

「成都と重慶の距離」に関して、李さんは両地を結ぶ高速列車「和諧号」の乗務員になった時のことを振り返り、「勤務していたのは渝遂線(四川省遂寧市-重慶市)で、その所要時間は2時間半だった。その後、2015年に、成渝旅客専用線が開通し、所要時間は1時間半に短縮された。さらに、2020年12月24日に、復興号が導入され、その時間は最短で62分にまで短縮され、旅客にとっては非常に便利になった」と話す。

そして李さんは、「成都と重慶の距離は、復興号のおかげで、ぐっと縮まった。朝に重慶で麺料理の『小麺』を食べ、昼に成都で一人火鍋の『冒菜』を食べることができるほど」とした。 (提供/人民網日本語版・編集/KN)

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