香港住民の「移民ドラマ」、“あること”が原因で戻ってしまう人も―亜洲週刊

亜洲週刊    2021年9月5日(日) 11時0分

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政治の情勢を背景に、香港から異郷に移住する人が増えているが、“あること”が原因で、すぐに香港に戻ってしまう人も多いという。写真は香港の夜景。

香港メディアの亜洲週刊はこのほど、香港から海外に移住する人の状況を紹介する、邱立本編集長による署名記事を発表した。“あること”が原因で移住先から香港に戻る人がいるなど、「移民ドラマ」は大きな転換を見せているという。

記事はまず、香港と移民の関係について、「来る人もいれば、出る人もいる。西側諸国に移住する人もいれば、グレート・ベイ・エリア(広東省、香港、マカオを指す)内に移住する人もいる」と指摘した。。

記事は、「移住のプロセスはしばしばドラマのようになる。個人の運命が、結局は香港の運命を変える」と主張。執筆活動で大きな業績を上げた金庸や倪匡、香港のメディア王と言われた邵逸夫、一代にして香港最大の企業集団である長江実業グループを築き上げた李嘉誠などを例として、中国大陸部で生まれて香港で「命が最も輝く時」を迎えた人々がいて、逆に香港で教育を受け、中国大陸部で世界的な企業を築いた人がいると指摘した。

現状については、香港の政治状況を不服に、「怒りを発し、異郷に移民することで抗議を示す人がいる」と指摘。ただし、現在のような移民ブームは初めてのことではなく、1997年に香港が中国に返還された前後には、10万人ともいわれる人々が、政治状況を恐れて、香港から逃れたと紹介した。

ただし当時は、外国のパスポートを持っていても、大部分の人が香港に戻ることになった。原因は単純で、香港にいた時よりも良い仕事が見つからなかったことと、「香港の特色ある」生活を享受できなかったからという。

記事によると、最近になり海外に移住した人の中でも、多くの人が「緊急逆流」して香港に戻っている。英国に移住したばかりで、大きな家に住むこともできたので、楽しく自由に生活でき、英国の「民主の雰囲気」に浸ることができると考えていた人が突然、生活に耐えられなくなり急いで航空券を入手して香港に戻るケースもあるという。

記事はその理由を「家事をやってくれる人を雇えないから」と説明した。香港では中産階級も家事を行ってくれるフィリピン人やインドネシア人を雇うのが当たり前で、法定最低賃金は4630香港ドル(約6万5400円)だ。裕福な家では複数の人を雇う場合もある。

しかし英米では、それほど安く人を雇うことはできない。英国でも極めて裕福な家ならば「執事」を雇うこともあるが、香港からの移住者にそのような余裕があるはずもない。

記事は、台湾でも家事を代行する人を雇うことは容易ではないと紹介。台湾当局は台湾人の雇用を保護するために、家事手伝いを雇うことができるのは高齢者や自分で家事ができない状態の人に限っており、医師の証明が必要。その他の手続きも煩雑な上に、月給は2万2000台湾ドル(約8万7400円)で、香港よりも割高という。

記事は改めて、「香港に来る人もいれば出る人もいる。西側諸国に移住する人もグレート・ベイ・エリア内で移住する人もいる」として、そのような人は往々にして本人が予期していなかった事態に遭遇すると指摘。結局は「個人の運命が最終的には香港の運命を変える」と強調した。(翻訳・編集/如月隼人

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