商標権侵害20万件摘発も、いまだパクリ天国?―中国

Record China    2007年6月13日(水) 11時40分

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2007年6月12日、中国国家工商総局・李東生副局長は中国政府の商標権保護の取り組みなどについて講演し、6年間で約20万件を摘発したとその成果をアピールした。

2007年6月12日、国務院新聞弁公室の記者会見が開かれた。ゲストとして中国国家工商総局・李東生(リー・ドンシェン)副局長が招かれ、中国政府の商標権保護の取り組みなどについて講演した。

李副局長によると、2001年の世界貿易機関(WTO)加盟以来、工商行政管理機関は19万3332件の商標権の侵害を摘発、うち海外企業の商標権を侵害した案件が2万8041件を占めるという。摘発後、司法に裁かれた案件も774件にのぼり、778人が罪に問われた。これらの数字は累計のものだが、2006年だけを取り上げても、252件が裁かれ、263人が罪に問われているという。

空前の貿易黒字を続ける中国に、アメリカを筆頭に海外からの強い批判が集まっている。偽造品、危険な食品、著作権侵害、商標権侵害などの各分野で中国に是正を求める強い訴えが繰り返される中、李副局長の講演は中国政府が積極的な対策を行っていることをアピールし、批判をかわす狙いがあると見られる。もっとも20万件の摘発を経ても、パクリ天国とも言われる深刻な商標権侵害の状況はなお続いており、対策の実効性には疑問を呈する向きもいる。(翻訳・編集/KT)

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