高さ2メートルの稲が試験栽培に成功、「穂陰で涼を取る」が現実へ―中国

人民網日本語版    2021年8月31日(火) 18時50分

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中国工程院院士の故・袁隆平氏が一生をかけて追い求めた2つの大きな夢の1つ、「穂陰で涼を取る」が最近再び注目を集めている。

中国工程院院士の故・袁隆平(ユエン・ロンピン)氏が一生をかけて追い求めた2つの大きな夢の1つ、「穂陰で涼を取る」が最近再び注目を集めている。メディアの報道によると、重慶市で幹長が一般的な稲の2倍になる面積15ムー(1ムーは約6.7アール)の「巨大稲」の試験栽培が成功した。ネットユーザーは「これで袁氏の夢がかなうだろう」と次々にコメントし、一安心した。

国家ハイブリッド稲工学技術センター重慶サブセンターの情報によると、面積15ムーの「巨大稲」の試験栽培がこのほど、重慶市大足区拾万鎮長虹村で成功した。1ムーあたり生産量は800キログラム以上に上る見通しだ。この稲は同センターが今年より大足区で試験栽培しているものだ。同センターの陳楊朴(チェン・ヤンプー)副センター長は、「これは袁氏のチームによる科学研究プロジェクトで、5、6年前に雛形ができあがった」と説明した。遠くを見渡すと、これらの稲はコーリャンのようにしゃんとしており、幹長は2メートルにも上る。陳氏によると、この「巨大稲」の高さは一般的な稲の2倍で、「稲の中の巨人」だ。「巨大稲の幹は太く頑丈で、病気と倒伏に強い上、水没とアルカリ性に強く、さらに十分に栄養も供給でき、水産物や哺乳類の日陰を作り、最良の生息地を提供する」という。

この「巨大稲」の田んぼは水を深く貯めることで、「稲と魚の共生」プロジェクトにより農家の生産量と收入を拡大できる。陳氏はさらに「来年より大足区さらには重慶の広い地域で『巨大稲』の栽培面積を拡大する。この『巨大稲』は袁氏の夢を叶える良き品種でもある」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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