中国の金人慶元財相が火災で死去、他界したばかりの夫人のため燃やした紙銭が引火か

Record China    2021年8月29日(日) 15時0分

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中国の金人慶財相(写真)が28日朝に亡くなった。77歳だった。10日前に亡くなった夫人のために燃やした紙銭が引火したと報じられた。

中国の金人慶元財政部長(財相)が28日朝に亡くなった。77歳だった。金元財相は27日深夜、10日前に亡くなった夫人の冥福を祈るために自宅ベランダで紙銭(ジーチェン)を燃やしたが、周囲の可燃物に引火したと報じられている。

紙銭とは、亡くなった人があの世で使えるようにと祈って燃やす紙幣を模した紙のこと。「冥幣(ミンビー)」など、その他の名で呼ばれることも多い。

金元財相は、夫人のためにベランダで紙銭を燃やしたが、周囲に置いていた書籍に火が燃え移ったとされる。中国の集合住宅のベランダは、建物外とはガラス窓などで仕切られており、雨天の際にはガラス窓を締めておけば雨が入り込まない構造であることが多い。そのため、水濡れを嫌う物品でもベランダに置いておく住人は珍しくない。

中国メディアの「財経」によると、金元財相は車椅子を使うなど、体が不自由だった。また、自宅にいたのは金元財相ひとりだった。大量の煙を吸い込んだことが死につながったとの見方があるが、医療機関は死因について明らかにしていないという。

「財経」は金元財相の業績について、胡錦濤政権期だった2003年から07年までの財相時代に、国庫を充実させたことを挙げた。07年には中国全国の財政収入が前年比32.4%で初めて5兆元(同年12月31日の為替レートで約76兆3000億円)を突破し、中国が公共政策のための支出を大幅に増額できる基礎を築いたという。

記事は、中国で金元財相の在任期間中に達成された具体的な公共政策として、農業税の撤廃や主食類を生産する農民に対して良質の肥料を入手するための補助の実施、貧困地域に対する財政補填、貧困家庭の子に対する奨学金、教師を育成する師範大学やその他の学校の授業料免除を復活させたことを挙げた。(翻訳・編集/如月隼人

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