「テコンドー大佐」が話題に!東京五輪で唯一の中国現役軍人審判員―中国メディア

人民網日本語版    2021年8月27日(金) 20時10分

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東京五輪のテコンドー競技会場にいた1人の女性の姿が、多くの人に深い印象を残した。

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東京五輪のテコンドー競技会場にいた1人の女性の姿が、多くの人に深い印象を残した。祝林芳(ジュウ・リンファン)さんというこの女性は、東京五輪の審判員でただ一人の中国の現役軍人だ。「陸軍大佐」、「美人でかっこいいい」といったキーワードの背後には、努力を重ねてきた祝さんの感動的なストーリーがある。

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■テコンドーの世界チャンピオンに5回

祝さんは中国人民解放軍陸軍特殊作戦学院の教官(階級は大佐)で、優れたテコンドーの選手でもあり、これまでに世界チャンピオンに5回なったほか、中華人民共和国全国運動会(全運会)で1回優勝し、中国チャンピオンにも5回なっている。また、集団一等功を1回、集団三等功を1回、個人二等功を6回、個人三等功を2回、獲得している。審判員に転身してからは、国と軍を代表して世界選手権やアジア選手権、世界軍人運動会(ミリタリーワールドゲームズ)、世界軍人選手権の4大国際的イベントで「最優秀女性審判員」の称号を獲得した唯一の存在になっている。

現在は国際大会の審判員を務めるほか、世界軍事体育理事会のテコンドー部門執行委員会のメンバーだ。

■選手時代にひざ関節に大きなけが、東京五輪に備えて手術を遅らせる

祝さんは選手時代の古傷が原因で、両方の膝前十字靱帯が損傷(断裂)し、半月板がほとんどなく、軟骨損傷レベルはグレード3-4となっており、その関節は80歳以上の高齢者の状態だという。

夜は膝のキリキリした痛みでなかなか寝付けず、痛み止めを打ってなんとか数時間の睡眠を確保している。医者からはできるだけ早く人工膝関節置換術を受けるよう勧められていたが、東京五輪での審判活動に影響することを懸念して、祝さんは手術を遅らせ、保存療法を行うだけにして5年間我慢し続けてきた。

■東京五輪のテコンドー審判員に、唯一の中国籍審判員

5年間に3回の選抜のタイミングがあり、祝さんは古傷を抱えたまま、五輪に向けてポイントを積み上げる国際試合で35回審判員を務め、審判員の国際研修にも8回参加し、最終的に3600人の優れた国際審判員の中から抜きん出ることができた。

2021年5月31日、祝さんはワールドテコンドーから東京五輪の審判員に選ばれたことを告げる書簡を受け取り、東京五輪のテコンドーの審判員で唯一の中国籍審判員になった。

祝さんは、「五輪の審判員を務められることは、責任を伴うことでもあり、夢でもある。国の名誉、使命のために戦う精神、信じる心が私を支えてくれる。もっと大きなけがや困難に見舞われても、私は頑張り続ける」と話した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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