アフガンから390人を救出!韓国外交官が語った緊迫の瞬間とは=韓国ネット「感動」「彼らの勇気に拍手」

Record China    2021年8月29日(日) 7時30分

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27日、韓国経済によると、390人のアフガニスタン人を韓国に移送する「ミラクル作戦」を支援したキム・イルウン駐アフガニスタン韓国大使館公使参事官が、救出までの緊迫の瞬間を語った。写真はアフガニスタン。

2021年8月27日、韓国メディア・韓国経済によると、390人のアフガニスタン人を韓国に移送する「ミラクル作戦」を支援したキム・イルウン駐アフガニスタン韓国大使館公使参事官が、救出までの緊迫の瞬間を語った。

キム氏によると、脱出者のうち364人は24日、50人乗りバス4台で空港に移動した。生後1カ月に満たない新生児が3人、10歳以下の乳幼児が約190人と、半分以上が幼い子どもだったという。

キム氏は「タリバンが空港前でバスの進入を阻止しており、脱出者たちは猛暑の中、エアコンもなく外も見えない倉庫のような密閉された空間に14~15時間も閉じ込められた。バス内に入ってきたタリバンに殴られた人もいたようだ」と話した。

当時、現地の状況は自爆テロの情報が入るなど緊迫していた。実際に26日(現地時間)にはカブール空港のアビーゲート付近でテロが発生し、多くの死者が出ている。ここは先に徒歩で空港に入った(脱出者)26人が利用したゲートで、当時タリバンはムチを使って人々を追い払っていたという。そうした状況の中でキム氏ら大使館関係者は「KOREA」と書かれた紙を掲げて26人を探し出し、無事に空港内に入ったという。

キム氏は「パスポートのない人がほとんどだったので韓国外交部が特別に旅行証明書を発行したが、タリバンはそれが原本でないとの理由でバスの空港への進入を阻止していた。私が『原本を持って(空港の外に)行く』と言うと、ようやくタリバンが『そこまでする必要はない』とバスを通してくれた」と説明した。

キム氏には2人の娘がいるが、この命懸けの作戦を遂行することについては「心配をかけたくない」との思いから内緒にしていたという。また、キム氏は「作戦を遂行する上で最も懸念していたのは韓国内の世論だ」とし、「脱出者たちが韓国社会にうまく溶け込み、一員として寄与できるようにしてあげてほしい」と呼びかけたという。

これを見た韓国のネットユーザーからは「感動した」「2人の娘さんに言いたい。こんなに素晴らしい父親を持てるのは本当に幸せなことだと」「キム氏の勇気と責任感の強さに大きな拍手を送る」「ここまで積極的に任務を遂行する外交官はなかなかいない」「命懸けでするのは簡単なことじゃない。彼らは韓国という国をさらに輝かせてくれた」など称賛の声が続々と寄せられている。(翻訳・編集/堂本

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