北京の造林事業、1本の苗から世界最大の人工林へ―中国

人民網日本語版    2021年8月28日(土) 10時20分

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北京から北に400キロメートル離れた場所には「深緑」がある。羽を広げた勇猛な鷹のように、内モンゴル渾善達克砂地の南端を守り、河北省の承徳や張家口などの鬱蒼たる森林とつながり、緑色の長城を築いている。

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北京から北に400キロメートル離れた場所に、深い緑の一帯が広がっている。それは羽を広げた勇猛な鷹のように、内モンゴル渾善達克砂地の南端を守り、河北省の承徳や張家口などの鬱蒼たる森林とつながって「緑の長城」を築いている。そして北京・天津・河北と華北地域の風砂の防御壁となり、水源を守っている。その緑の一帯とは、塞罕[土覇]機械林場だ。科技日報が伝えた。

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今では想像し難いが、50年代の塞罕[土覇]は草木がなく、黄砂が漂い、風が吹くと砂が渦巻き、ほしいままに北京を襲っていた。

3世代、59年。「数世代の塞罕[土覇]の人は北京・天津を風砂から守り水源を確保することを職責とし、ためらうことなく生態修復に励み、世界で面積が最大の人工林を作った。これは中国人が3人で1本の木を植えた量に相当し、エコ文明建設の見本になった。建設当初と比べると、林場の森林地面積は1.6万ヘクタールから7.67万ヘクタールに増加し、林木蓄積量は33万6000立方メートルから1036万8000立方メートルに増加した。森林率は11.4%から82%に上昇。単位面積あたり林木蓄積量は全国の人工林の平均水準の2.76倍に達し、北京・天津を守る重要な生態の防護壁になった」。河北省塞罕[土覇]機械林場林業科学研究所の程順(チョン・シュン)所長はこのように述べた。

中国林業科学研究院の評価によると、林場の7.67ヘクタールの人工林が毎年生み出す物的製品や生態サービスの総価値は155億9000万元(約2650億3000万円)に上る。毎年、滦河と遼河の2億8400万立方メートルの水源を涵養し、水質を浄化する。毎年86万300トンの二酸化炭素を固定し、酸素を59万8400トン放出する。過去10年と林場建設当初の10年を比べると、塞罕[土覇]及び周辺地域の年平均無霜期間は12日増加し、年平均降水量は69ミリメートル増加し、強風日数は30日減少している。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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