ベトナムでも猛威振るう新型コロナ、外出禁止のホーチミン市には軍隊も派遣

Record China    2021年8月27日(金) 23時40分

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新型コロナウイルスがベトナムでも猛威を振るっている。政府は流行の震源地となっている最大都市ホーチミン市でロックダウンを厳格化。軍隊を派遣し、市民の外出を禁止した。ベトナム

東南アジアで感染拡大が続く新型コロナウイルスがベトナムでも猛威を振るっている。ベトナム政府は20日、流行の震源地となっている最大都市ホーチミン市で厳格なロックダウン(都市封鎖)をさらに強化すると発表。軍隊を派遣し、食料の購入も含めて市民の外出を禁止した。

ロイター通信などによると、感染拡大を受けホーチミン市当局は15日、市全域で続けている不要不急の外出禁止措置を16日から9月15日まで約1カ月間継続することを決めた。7月9日から事実上のロックダウンを続けているものの、新型コロナの感染拡大に収束の兆しが見えていないためだった。

同国の累計の感染者は約34万8000人で、死者は少なくとも8227人。昨年の大半の期間は感染が抑制されていたが、感染者は足元で過去最多記録を更新している。ホーチミン市とその周辺の工業地帯では4月下旬以降、デルタ株の流行で感染が急増している。

国内全体の新型コロナによる死者数は連日300人前後で推移。北部にある首都ハノイ市や中部のダナン市などでも事実上のロックダウンが続いている。約1億人の人口を抱える同国ではワクチン接種完了率が1%強にとどまっている。

保健省によると、ホーチミン市の累計感染者は17万6000人、死者は6670人。感染者は国内全体の50%、死者は80%を占めている。

政府は23日からホーチミン市のロックダウンをより厳格化。食料の購入も含めて外出を禁止し、軍が市民を支援すると説明していた。計画は修正され、一部の地域では食料の買い出しが認められたが、その後一転して全面禁止となり、週末はパニックに陥った顧客でスーパーマーケットが混乱した。

ロイター通信の取材に市民は「兵士からはコメ、肉、魚、野菜が届けられた」と語った。 政府は20日、国家備蓄から13万トンのコメを放出し、ホーチミン市などに届ける方針を明らかにした。

医療体制のひっ迫を緩和するため、政府はここ数週間で医師・看護師1万4600人をホーチミン市と近隣の州に追加派遣。軽度か無症状の患者は自宅隔離を求められている。国営メディアは武装した兵士が市内の検問所で通行人の書類をチェックする映像を流している。(編集/日向)

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