アフガン戦争がもたらした教訓、台湾「唯一の活路は平和的統一の道」と中国メディア

Record China    2021年8月29日(日) 12時10分

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米軍の完全撤退に伴うアフガニスタン政府の崩壊をめぐり、中国メディアは四つの教訓がもたらされたと報道。「台湾の唯一の活路は平和的統一の道」などと強調した。台湾

米軍の完全撤退に伴うアフガニスタン政府の崩壊をめぐり、中国メディアは「帝国主義とすべての反動勢力は張り子の虎」など四つの教訓がもたらされたと伝えた。特に台湾に関しては「唯一の活路は平和的統一の道で、これがアフガン戦争の黙示録だ」と強調した。

中国網は共産党機関紙・人民日報系の環球時報の「アフガン戦争が世界にもたらした四つの教訓」との記事を引用。まず「戦争は政治の延長線上にある」として、「現在の米国は国内の政治分裂、感染対策失敗の苦境から脱するため、外部に責任転嫁をしている。この措置が効果を発揮しなければ、地域の衝突を引き起こすことで政治の道における障害を取り除こうとするかもしれず、強い警戒を維持する必要がある」と訴えた。

続いて「道義にかなえば多くの支持が得られ、道義にもとれば多くの支持を失う」と指摘。「戦争には正義の戦争と正義なき戦争の区別がある。中国共産党が率いた解放戦争、今後の必要な時に行う統一戦争など、正義の戦争であれば人民群衆の擁護と支持を得られる」とする一方で、「米国が発動したアフガン戦争、将来的に介入しうる『台独』(台湾独立)分子が策動する分裂戦争など、正義なき戦争であれば必ず人民群衆から憎まれ反対される」と断じた。

三つ目の教訓としては「戦争の勝敗を決めるのは物ではなく人だ」と言及。「アフガン政府軍はなぜ、劣った装備で武装したタリバンの民兵に勝てないのだろうか。重要な要素は傀儡(かいらい)武装勢力の戦闘力が通常、最も弱いことだ。彼らは誰のために何のために戦うのかを知らず、これに内部の腐敗や文官と武官の怠惰が加わり、人民群衆の支持を得られておらず、そのため戦う意志がない。『台独』勢力が将来的に危険を冒そうとすれば歴史の再演になる」と述べた。

最後に記事は「帝国主義とすべての反動勢力は張り子の虎だ」と論評。「米国は世界の覇者を自称している。ところが20年を費やし、最大で10万人を派兵しながら、一つの民兵組織さえ消滅できなかった。これはそのうそくささと脆弱(ぜいじゃく)性を十分に露呈している」との見方を示した。

さらに「米国の830億ドル(約9兆1000億円)の装備を持つアフガンの30万人の大軍がこれほどもろかったことは、いわゆる『台湾軍』に弔いの鐘を鳴らした」と警告。「大陸部の軍事力はすでに世界軍事強国の仲間入りを果たしており、核兵器、通常兵器、新概念の兵器などすべてを自給自足できる。台湾地区には武力により統一を拒み、武力により『独立』を図る資本などない。唯一の活路は平和的統一の道で、さもなければ米国のその他の傀儡政権と同じような結末を迎える」と主張した。(編集/日向)

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