新インフラ建設がデジタル経済の新たなエンジンに―中国

人民網日本語版    2021年8月26日(木) 12時40分

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新インフラ建設がデジタル経済の新たなエンジンとなっている。写真は5G広告。

第5回中国-アラブ諸国博覧会を構成するコンテンツの1つであるオンラインシルクロード会議新インフラ建設・全国民デジタルリテラシー向上フォーラムが20日、寧夏回族自治区銀川市で開催された。出席した専門家らは、「5Gやインダストリアル・インターネットなどをはじめとするデジタル新インフラ建設が全面的にスピードアップして、中国のデジタル経済の質と効果の向上に力強い支えを提供した。同時に、『一帯一路』(the Belt and Road)の共同建設参加国がインターネットシルクロードの建設に積極的に参加するための発展チャンスと協力の可能性を提供した」との見方を示した。新華社が伝えた。

国家インターネット情報弁公室情報化発展局の王●(ワン・ソン、●はやまかんむりに松)局長はフォーラムでの動画によるあいさつの中で、「中国のデジタルインフラはすでに急速に発展する基礎と条件を備えている」と述べた。

「デジタル中国発展報告(2020年)」によると、中国にはすでに世界最大規模の光通信ネットワークと4Gネットワークが建設されている。5Gネットワーク建設のペースと規模は世界一で、5Gスタンドアロンモード(SA)は世界に先駆けて大規模な商用化を実現した。全国の光ケーブルの総延長は5169万キロメートルに達した。光ブロードバンドは今、100Mbpsクラスから1Gbpsクラスへの全面的高度化を遂げようとしている。世界最大のNB(ナローバンド)-IoT(モノのインターネット)が建設され、モバイルIoTの接続端末数は11億5000万点に達した。

中興通訊股份有限公司(ZTE)の許志成(シュー・ジーチョン)副総裁は、「5Gをはじめとする新インフラ建設はデジタル経済を発展させる重要な足掛かりになりつつある。新インフラ建設の本質は5G、クラウドコンピューティング、ビッグデータなどの新興情報化技術を利用して産業のデジタル化やデジタル化産業の急速発展を推進することにあり、従来の経済モデルが科学技術イノベーションによって駆動するデジタル経済モデルへの転換を遂げるための重要なインフラだ」との見方を示した。

中国工程院の張平(ジャン・ピン)院士は、「従来のインフラ建設はビジネス・流通の効率を目に見えて向上させ、経済活動を一層加速的に促進した。それに対し、新インフラ建設は『情報エネルギーの高速道路』を敷設し、企業の情報化やデジタル化の基礎工事を行い、さらには経済発展の効率と品質をさらに向上させ、産業がモデル転換・高度化を達成するようけん引した」と述べた。

工業・情報化部国際経済技術協力センターの李毅鍇(リー・イーカイ)副センター長は、「北斗衛星測位システムの応用普及を例にすると、現在このシステムはインドネシアの土地の権利確定、クウェートの建築・施工、ミャンマーの精密農業、モルディブの海上での杭打ち工事、タイの倉庫・物流、パキスタンの空港の時報などの分野で幅広く応用されている。北斗システムの高精度の製品が90を超える国と地域に輸出されている」と述べた。

デジタルインフラの相互接続(コネクティビティ)は、オンラインシルクロードを共に建設し共に分かち合うための基礎であり前提だ。フォーラムの出席者は、「中国はグローバルデジタル技術発展システムに積極的に融合し、5G、ビッグデータ、人工知能(AI)などの分野での各国との交流協力を深め、デジタル分野の国際基準制定に積極的に参加するべきだ」と提起した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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