芸能人ファンの過度な「内巻」を中国国営テレビが批判、中国ファン経済は岐路に―米華字メディア

anomado    2021年8月23日(月) 21時50分

拡大

22日、米華字メディア・多維新聞は、しばしば「行き過ぎた追っかけ行動」が問題視されてきた中国の芸能人ファンコミュニティについて、中国中央テレビ(CCTV)が批判文章を発表したと報じた。

2021年8月22日、米華字メディア・多維新聞は、しばしば「行き過ぎた追っかけ行動」が問題視されてきた中国の芸能人ファンコミュニティについて、中国中央テレビ(CCTV)が批判文章を発表したと報じた。

記事は、近年中国では「飯圏」と呼ばれる芸能人ファンコミュニティがしばしば国営メディアによって「ゆがんだ追っかけ文化の矯正を急がなければならない」と批判を浴びており、22日にはCCTVが「『飯圏』の乱れはますます激しくなっており、ファン経済は非理性的な道をますます進んでおり、社会公衆秩序を乱している」と批判する文章を発表したことを伝えた。

記事によれば、CCTVの文章は「スター、資本、プラットフォームがそれぞれガッポリをお金を稼ぎ、ファンたちがいいカモにされている。アクセス数至上主義はバブルを生むだけだ。同質化したスターによるアクセス数の取り合いはすでに頭打ちとなり、今や異質化したコンテンツや作品でもファンの数を増やすことが難しくなっており、ひいきのスターを推そうとするファン同士による『内巻』(内部競争のエスカレート)現象が必然的に生じ、スターへの人気投票権を獲得するためだけに牛乳を買い、流し捨てるような乱れた現象も避けられなくなってしまった」と評した。

そして、市場のブレーキが利かなくなった現状では速やかかつ合理的な矯正が必要だと指摘。芸能産業におけるファン、プラットフォーム、資本、スターという各セクションについて整理整頓を行い、グレーゾーン化している部分の監督管理を強化する必要があるとしたほか、応援やランキングのために商品の大量購入を誘導させる仕組みを廃したり、プラットフォームのアカウント管理を強化したりといった取り組みを進めなければならないとしている。

文章はさらに、スターを供給する側が質を高めることによって、ファンという「消費者」の品位は初めて向上し、産業全体の良質な発展を実現する事ができるのだと論じた。(翻訳・編集/川尻

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携