「日本旅行するなら靖国神社に行くべき」と主張、中国人気小説の作家が“袋叩き”状態に

Record China    2021年8月16日(月) 7時40分

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ファンタジー小説「九州」で知られる作家の斬鞍さんが、日本旅行をするならば靖国神社(写真)を訪れるべきと表明したことで、さまざまな方面から強く批判されることになった。

古代中国を模した世界を舞台とするファンタジー小説「九州」で知られる作家の斬鞍さんが、日本旅行をするならば靖国神社を訪れるべきと表明したことで、さまざまな方面から強く批判されることになった。芸能評論家の温翔さんが、寄せられたさまざまな批判を整理して発表した。

「九州」は7人の人気作家が分担して創作した物語で、斬鞍さんはその一人だ。この場合の「九州」は、中国を指す古い名称の一つだ。

斬さんは14日、靖国神社について、近代の侵略史や戦争犯罪人、日本人が恩義を感じて涙を流すほどのインドの裁判官(東京裁判のパール判事を指すと思われる)を含めて、日本民族の発展史のすべてが収められていると、SNSを通じて表明した。斬さんははさらに、その場に自分の身を置いてみれば、感じることは全く違ってくるとの考えを示した。また、中国人が靖国神社に入っても義憤に駆られたり、重苦しい気分になる必要はなく、日本をしっかりと理解してこそ、日本に存在するのは美食や美しい風景、清潔な環境と友好的な人々だけと認識することもなくなると主張した。

中国では8月になり、人気芸能人だったチャン・ジャーハン張哲瀚)さんがかつて来日した際に、乃木神社で行われた結婚式に出席したことや靖国神社に入って記念撮影したことが明らかになり、大問題になった。乃木神社が問題にされたのは、祭られている旧日本軍の乃木希典大将が、中国を侵略した者の一人と見なされているからだ。

斬さんは、中国メディアの半月談が張哲瀚さんが乃木神社や靖国神社に入ったことを強く非難するSNSへの投稿に対して「ということで、靖国神社には見学に入ってもだめなのか? それは奇妙な……」と投稿した。すると半月談はさらに「斬鞍は靖国神社に見学であっても行ってはいけないのかと問うた。いけない、永遠に!」と投稿した。

斬さんが主張した「靖国訪問」については、ネット上で議論が沸き上がった。温翔さんは発表した文章で、斬さんは有名殷が靖国神社に行ったことで批判されたことから「教訓」を得ていないとして「頭がおかしいのではないか」、「滅茶苦茶を言っている」と批判した。

「九州」を原作とするネット配信のドラマである「九州朱顔記」も、SNSの公式アカウントを通じて斬鞍さんを批判し、さらに「斬さんはドラマの制作にはかかわっていない」ことと、「ドラマ制作側に損害が発生した場合には法律を通して斬さんの責任を追究する」考えを示す8月14日付の声明書の写真も公開した。

斬さんは14日になり、自分の投稿は不適切だったとして、「全ての人」と「歴史」、さらに「自分が傷つけてしまった全ての人」に対して謝罪した。

また「中国人は靖国神社に行くべきだ」と主張した背景については、日本人学生に対して日本による中国侵略の話をしたところ、謝罪はするが「西洋の列強に圧迫されて、(中国を侵略せねば)生存ができなかった」との釈明を受けた経験があったことや、今も侵略戦争だったと認めない日本人がいると説明。だからこそ、東京に行った際には最後の日に靖国神社にいって確認をしたと説明した。

斬さんはさらに、中国人は長期に渡り、日本文化や日本製品について、憎悪と愛着の両方を持ち続けてきたと指摘。「隣人を深く理解することは、意義があると思います。これが私が靖国神社に行った理由です」と表明した。また、張哲瀚さんが靖国神社などに行ったことを批判する半月談の投稿に反論したことについては、張哲瀚さんについて、さらに張哲瀚さんの行動についても知らなかったと釈明し、半月談の主張が「歴史をあいまいにして遊んではならない」だったことを理解していなかったとして、半月談の姿勢を批判した自分の投稿は「一方的でした。私の誤りでした」と認めた。(翻訳・編集/如月隼人

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