東京五輪でメダル逃した野球・韓国代表、「国際競争力の現住所確認」「最大の危機」と主要紙

Record China    2021年8月14日(土) 7時30分

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東京五輪でメダルを逃した野球の韓国代表への風当たりが強まっている。主要紙は「国際競争力の現住所を確認」と指摘。「最大の危機を迎えた」と警鐘を鳴らした。資料写真。

東京五輪でメダルを逃した野球の韓国代表への風当たりが強まっている。韓国代表は日本と同様にプロの一線級を集めたチーム。メダル獲得の可能性が高かったにもかかわらず、韓国紙は「投手・打者ともに国際競争力の現住所を確認した」と指摘。「韓国野球が最大の危機を迎えた」と警鐘を鳴らした。

韓国代表は予選リーグで日本に敗退。決勝進出を懸けた敗者復活の米国戦で敗れ、3位決定戦でもドミニカ共和国に逆転負けを喫した。通算成績は3勝4敗だった。

韓国代表について、中央日報は「屈辱だった」と嘆息。「2008年北京五輪の『ディフェンディングチャンピオン』として臨んだが、『ノーメダル』でレースを終えた。6チームだけが参加したため、韓国のメダル獲得の可能性はいつよりも高かった。『アジアのライバル』台湾が新型コロナ感染拡大の懸念から大会出場を辞退し、『アマチュア最強』キューバは米州予選で脱落した。にもかかわらず4位に終わった。『宿敵』日本が5戦全勝で史上初の五輪金メダルを獲得しただけに、韓国の成績はさらにみすぼらしく見えた」と振り返った。

記事は金卿文監督の采配も問題視。「投手交代タイミングも納得しがたい。4日の日本戦の8回表にはメンタルが揺らいでいた高佑錫(LG)にこだわって大量失点を招いた。高佑錫は8回表一死一塁から失策性のベースカバーで出塁を許した後、暴投があり、四球を出した状態だった。結局、満塁で山田哲人に3打点二塁打を浴びた。監督は試合後、『明日(敗者準決勝)の試合を考えないわけにはいかなかった。高佑錫がイニングを終えるのが理想的だった』と語ったが、野球ファンはさらに激しく非難した」と述べた。

さらに「経験が多い選手ばかりを盲信した」と言及。「監督は大会前、『現在コンディションが最も良い選手を起用する』と語った。しかし残念な結果だった。3位決定戦のインターネット中継では、ドミニカ共和国を応援して韓国代表の『ノーメダル』を祈願するファンの冷笑的な反応が多かった。『軍隊に行こう』というあざけりも登場した」と続けた。

東京五輪について中央日報は「水泳、陸上、飛び込み、近代五種など韓国スポーツの不毛地で黙々と汗を流してきた選手が意味のある記録を出した。その選手たちはいつよりも大きな応援を受けた」と評価。一方で「野球代表は高額年俸をもらってファンからいつも声援を受けるプロ選手で構成されたが、期待以下の成績で対照的な姿となった」とした。

その上で「問題は五輪の野球代表が今後のプロ野球にも少なからずマイナスの影響を及ぼす恐れがあるという点だ」と警告。「(五輪前の)選手らの相次ぐ逸脱行為で強まった野球ファンの疲労感は五輪惨事でさらに増幅した」と苦言を呈した。(編集/日向)

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