中国経済に金メダル効果、「選手にあやかる商品欲しい」で売り上げ急増―中国メディア

Record China    2021年8月8日(日) 19時20分

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中国の消費市場で「東京五輪・金メダル効果」が生まれている。「優勝した選手にあやかる商品を欲しい」という心理による影響で売り上げが急増している商品が目立つという。

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中国メディアの華夏時報網は7日付で、中国市場で「東京五輪・金メダル効果」が生まれていると報じた。「優勝した選手にあやかる商品を欲しい」という心理による影響で売り上げが急増している商品が目立つという。

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あるネットショップの経営者によると、射撃競技に出場して東京五輪での金メダリスト第1号になった杨倩選手に関連しては、彼女が黄色いアヒルのデザインの髪留めを使っていることから、同様のアヒルをあしらった服が飛ぶように売れている。それ以外に、選手が口にした言葉をあしらったTシャツなどもよく売れているという。店側が、最初は単に「面白いかな」と思って売り出した品が、飛ぶように売れる現象が発生したという。

店では午前中にデザインを開始して、図柄の決定、プリントと作業を進め、夜には製品が出来上がるという。全工程に要するのは12時間以内。選手の口から「名文句」が飛び出せば、消費者は次の日には、その「名文句」がプリントされた服を着ることができる。ネットショップで紹介した商品はすぐに売れ始め、数日間で600枚以上を売ったTシャツもあるという。

五輪効果の恩恵があることでは規模が大きな会社も同じだ。福建省・普江市に本社を置く安踏体育用品は、東京五輪の多くの競技で中国人選手が授賞式に臨む際の服装や靴を提供した。すると、多くの人が同社の商品である授賞式用の靴と同じタイプの靴を買い求めるようになった。複数を購入した一人は「五輪大会と同じ靴を買おうと駆けつけました。優勝した気分です。デザインだって、とてもカッコいいし」と説明したという。

記事によると、それ以外にも東京五輪関連商品の売り上げは、極めて好調という。また、大手ECサイトの京東によると、卓球については、直近の1週間のラケットの売上高が前年同期比59%増、卓球台とネットは同56%増、練習用に球を発射する「卓球マシン」は同46%増の売上高を示したという。

記事は、東京五輪大会に際して、中国の消費市場に「金メダル効果」が発生した背景として、前回の2016年のリオ大会の時と比べて、TikTok(ティックトック)やその他のSNSなどを通じて、人々が五輪大会における中国人選手の活動をより多く、より早く、より全面的に知るようになったと説明した。

北京印刷学院ニューメディア学院で講師を務める康培培氏は、「民衆が五輪大会という重要なスポーツイベントに際して、自発的に優勝選手にあやかった品を求め、自国製品を支持したことは、民族としての栄誉を覚える気持ちや自信が向上した結果であり、中国の優秀な伝統文化が現代的な要素と結合したことの表れだ」との考えを示したという。(翻訳・編集/如月隼人

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