歌手で俳優のクリス（呉亦凡/ウー・イーファン）に発覚した性的暴行疑惑の影響で、過去に所属した韓国の男性グループEXOが出演する中国の人気バラエティー番組の動画が、全て削除されていることが分かった。

EXOの華人メンバーだったクリスにこのほど、被害者を名乗る女性の告発によって、未成年への性的暴行疑惑が浮上。先月31日には、北京市公安局・朝陽分局が運営する中国版ツイッター・新浪微博（ウェイボー）の公式アカウントが、強姦（ごうかん）罪の疑いで拘留中と発表している。

3日、中国・湖南衛星テレビの人気バラエティー番組「快楽大本営」から、過去に放送されたEXOの出演回の動画が全削除されていることが分かった。対象となったのは2012年～14年にかけての4回分で、最初の出演は12年6月9日の放送分。この回にはクリスを含み、EXOの中華圏向け派生ユニットEXO-Mのメンバーが出演していた。

2回目の12年7月12日、3回目の13年7月6日の放送分では、EXOメンバーの12人全員が出演。4回目の14年7月5日の放送分では、当時クリスが脱退を表明したため、クリスを欠いて11人が出演していた。

現在、クリスおよびマネジメント側が運営するウェイボーのアカウントは、すでに運営側によって閉鎖されており、主だった音楽配信サービスから楽曲が削除され、ドラマや映画の情報サイトからもクリスの名前が消えている。この影響を受けて「快楽大本営」の動画も削除されたと思われるが、すでに脱退した他の華人メンバーも出演し、ファンにとっては過去の様子を見られる貴重な動画だっただけに、「クリスの部分だけモザイク処理できないものか」「全員まとめて汚名を着せられたようで不愉快だ」といった不満の声も上がっている。（Mathilda）