オーストラリア政府が800万豪ドル（約6億4400万円）を投じて開発した新型コロナの接触追跡アプリ「COVIDSafe」の昨年11月から今年5月までの半年間の利用者数がわずか44人であることが分かったと、中国紙・環球時報（電子版）が2日、豪紙デイリー・テレグラフ（電子版）の報道を引用する形で報じた。

豪保健当局のリポートによると、COVIDSafeは、昨年4月のリリース以来、今年5月末までに延べ760万回ダウンロードされた。

だが、同期間内に豪州で確認された新規感染者数は2万3000人であるのに対し、同アプリが収集して共有した陽性者情報はわずか799人分だった。また同アプリは濃厚接触の可能性があるとして2827人を特定したが、接触時間の問題が原因で特定されなかった人もいたという。同リポートでは、同アプリをまだ利用している人の数は明らかにされていない。（翻訳・編集/柳川）