低所得層出身のカカオ創業者が、財閥を抑え韓国一の富豪に=韓国ネットは称賛「もう世襲制はなくそう」

Record China    2021年7月31日(土) 6時20分

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韓国企業「カカオ」創業者のキム・ボムス氏が、韓国一の富豪の座に就いた。写真はカカオトーク。

韓国企業「カカオ」創業者のキム・ボムス氏が、韓国一の富豪の座に就いた。30日、韓国メディア・ヘラルド経済が伝えた。

ブルームバーグが29日に発表したビリオネア指数によると、金氏が保有する純資産は134億ドル(15兆4000億ウォン、約1兆4700億円)で、121億ドル(13兆9000億ウォン、約1兆3300億円)のサムスン電子のイ・ジェヨン副会長を抑え韓国1位となった。

韓国の財界では、「泥スプーン階級」(低所得層)の出身である金氏が自力で成功をつかみ、数十年間韓国経済を支配してきた財閥のトップを富豪ランキングで抜いたという事実に注目が集まっている。

金氏はソウル大学産業工学科を卒業し、「ハンゲーム」を設立。2006年にカカオの前身である「IWILAB」を立ち上げ、4年後に「カカオトーク」を発売して大ヒットさせた。今や「モバイルメッセンジャー」の枠を越え、決済、金融、ゲームなどにまで事業を拡大したカカオは、コロナ禍で非対面サービスの需要が爆発的に高まったことで、さらに株価を上昇させたという。

金氏は2月に財産の半分以上を慈善事業のために寄付すると公言しており、3月には「世界最高の富豪による寄付クラブ」として知られる「ギビング・プレッジ」で宣誓を行った。金氏は「貧しい幼少期を過ごした私は、30代までは『金持ちになること』が唯一の人生の成功だと思い、努力してきた。しかし実際に富を得た後は、人生の目標を失ってしばらくさまよった」とし、「『意味のある生き方』について自身に問い続けてきた」と語っている。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「おめでとうございます。半分を寄付してくださるなんて、本当にありがたいです」「うらやましい。これからも善良な企業のイメージのまま成長していってください」「韓国からこういう人が生まれてよかった。もう世襲制や富の相続はなくすべき」「だから勉強が必要なんだね」など、称賛の声が相次いでいる。

一方で、「どこが『泥スプーン』なの?本当の『泥スプーン』は、こういう夢さえも抱けず、仕方なく劣悪な環境にとどまっている人たちのこと」「顔を見れば『泥スプーン』でないことは分かる。素直に『チャンスをつかんで成功した』と言えばいい」「頭のよさは『金スプーン』(高所得者層)レベルというのがポイント」など、冷ややかなコメントも見られた。(翻訳・編集/丸山

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