韓国、7年間守ってきたディスプレー市場シェア1位の座を中国に奪われる=韓国ネット「十分に善戦」

Record China    2021年7月28日(水) 6時20分

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25日、韓国・毎日経済は、「韓国が2004年に日本から奪い17年間維持してきた世界ディスプレー市場シェア1位の座を、中国に明け渡した」と伝えた。写真はディスプレー。

2021年7月25日、韓国・毎日経済は、「韓国が04年に日本から奪い17年間維持してきた世界ディスプレー市場シェア1位の座を、中国に明け渡した」と伝えた。

記事によると、同紙と市場調査機関Omdiaが集計した資料を分析した結果、21年1~3月期の液晶ディスプレー(LCD)と有機ELディスプレー(OLED)を含むディスプレー市場において、中国が40%のシェア率を獲得し、33%にとどまった韓国を抜いて1位となった。19年までは韓国が中国を11ポイントほど上回っていたが、新型コロナウイルスの影響によりテレビやノートパソコンなどディスプレー機器の需要が急増したことで、中国が市場を掌握していたLEDパネルの価格が急騰し、逆転したと説明している。業界では、通年の売り上げでも中国が初めて1位の座を獲得すると見込んでいるという。

中国のディスプレー業界は、政府の莫大(ばくだい)な支援や各種インフラストラクチャーの無償支援、税制の優遇などを基盤に、着々と拡大している。ディスプレー専門市場調査会社DSCCによると、中国最大のディスプレーパネルメーカーBOEは、今年1~3月期に売上高77億ドル(約8490億円)、営業利益14億ドルを記録。サムスンディスプレーとLGディスプレーを抜き、初めて売上高・営業利益で世界トップとなった。

一方で、韓国のディスプレーメーカーは「傾いた運動場で悪戦苦闘している」状態だと、記事は指摘。韓国の業界は「中国の追撃をかわすためには、政府の思い切った支援が切実に求められる」と主張している。

この記事に対し韓国のネットユーザーからは「正直、中国にシェア率ではかなわないだろう。でもサムスンやLGのディスプレーがどんなに高品質かは誰もが知っている。これからはアプローチ方法を変える必要がある」「中国人が1人1台ずつ買うだけでシェアトップだからね(笑)」「韓国は内需市場がばかでかいわけでもないし、どこかの国のようにルール無視で好き勝手に技術を盗んだりもしてないんだから、これで十分、善戦しているよ」「政府が企業に1兆ウォンの支援金を出す国にどうやって勝つんだよ」などのコメントが寄せられている。

また、「LCDから手を引いたからじゃん」「人件費が安いからって中国に工場を作った時、既に技術移転をしたも同然だった。つまり、自業自得ってこと」「サムスンディスプレーと協力していた韓国企業が中国に技術を流出させた事件が無罪になったのをみんな知ってる?」などの声も多く見られたほか、「日本は韓国に追い付かれた時、こんな気分だったんだろうな。韓国が10年、20年後に今の日本のような姿にならないことを祈る」というコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)

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