中国初のスマート型無人システム母船の建造が開始―中国メディア

人民網日本語版    2021年7月25日(日) 8時20分

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中国のスマート型無人システム母船が広州市で建造開始された。

南方海洋科学・工学広東省実験室(珠海)が20日に明らかにしたところによると、中国のスマート型無人システム母船が広州市で建造開始された。同船は「i-ship(No,R1,M,I)」スマート船級の記号を持ち、世界初の遠隔操作及び開けた水域での自律航行機能を持つ科学調査船になり、中国の海洋科学調査にかつてない強力な道具を提供する見込みだ。科技日報が伝えた。

同実験室の室長を務める陳大可(チェン・ダーカー)院士は、「スマート型無人システム母船は美しく真新しい『海洋の新種』で、海洋観測のスタイルに革命的な変化をもたらすだろう」と述べた。

スマート型無人システム母船は、中国艦船設計研究センターが設計し、黄埔文沖船場が建造し、「未来感」「無人システムサポート」「グリーンでスマート」という3大設計理念を貫く。中国初のスマート型無人システム母船として、重要設備の国産化率が高い。中船黄埔文沖船舶有限公司の総建造士の樊雷(ファン・レイ)氏は、「その動力システム、推進システム、スマートシステム、調査作業サポートシステムのすべてが中国製で、コア技術は独自のもので制御可能だ」と述べた。

同実験室は昨年12月、中国艦船研究設計センター、黄埔文沖船舶有限公司と共同で、スマート型無人システム母船の設計・建造契約に署名し、中国初のスマート型無人システム母船を建造することになった。同プロジェクトの設計・建設期間は18−20カ月となる見込みで、2022年の引き渡し・使用開始を予定している。

スマート型無人システム母船の全長88.5メートル、型幅14.0メートル、型深さ6.1メートル、計画喫水3.7メートル、計画排水量約2000トン、最大航行速度18ノット、経済的な航行速度13ノット。同船には広い甲板があり、異なる観測装置を配置する空・海・潜水無人システム装備を10台搭載し、目標海域に大量投入できる。任務に向けた自己適応ネットワーク構築を行い、特定標的の立体的・動的観測を実現する。これは同実験室のスマート急速機動海洋立体観測システム(IMOSOS)の水面サポートプラットフォームだ。

IMOSOSシステムは世界で初めて作られたもので、海洋の防災・減災、海底の詳細な測量、海洋環境モニタリング、洋上風力発電所のメンテナンスなどにスマートで高効率のツールを提供できるだけでなく、国の海洋事業及び地域の社会・経済発展に対して、全面的で正確な海洋情報サービスも提供できる。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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