中国初、Bウイルス感染の獣医が死亡―仏メディア

Record China    2021年7月19日(月) 11時20分

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19日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、中国で初めてサルを宿主するBウイルスにヒトが感染したことによる死亡例が報告されたと報じた。

2021年7月19日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、中国で初めてサルを宿主するBウイルスにヒトが感染したことによる死亡例が報告されたと報じた。

記事は「中国疾病予防コントロールセンター週報(英語版)」で今月16日に報告された情報として、北京市の53歳の獣医が今年3月4日、6日に2頭の死んだサルを解剖したところ、1カ月後に吐き気や発熱、神経系失調などの症状が発生し、5月27日に死亡したと紹介。検査の結果、中国では初めてとなるヒトへのBウイルス感染による死亡であることが確認されたと伝えた。一方で、この獣医と濃厚接触した数人からは現時点で感染が見つかっていないとしている。

その上で、Bウイルスについて「サルを宿主とする一種の地域性疱疹(ほうしん)ウイルスであり、通常は直接の接触または身体の分泌物の交換によって感染する」と説明。サルが感染しても死に至るケースは少ないものの、ヒトへの感染ではおよそ60例のうち70〜80%と高い致死率になっていること、サルからヒトへの感染例は主に北米地域の霊長類動物の獣医、看護スタッフ、研究者の間で発生し、ヒトからヒトへの感染も1例発生していることなどを紹介した。

同週報は、中国ではこれまでBウイルス感染による死亡例だけでなく、Bウイルス感染自体も報告例がなかったとした上で、今回新たに感染例、死亡例が見つかったことで、霊長類動物を扱う獣医や看護スタッフ、研究者に対する潜在的な脅威が浮き彫りになったとの見解を示している。(翻訳・編集/川尻

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