スウェーデンがファーウェイ排除、エリクソンの第2四半期の中国での売上高6割減―中国メディア

Record China    2021年7月19日(月) 8時20分

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中国のニュースサイトの観察者網によると、スウェーデンの通信機器大手エリクソンの第2四半期の中国での売上高が前年同期比6割減となった。写真はスウェーデン国内のファーウェイの広告。

中国のニュースサイトの観察者網は16日、北欧のスウェーデンについて、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)による国内の第5世代移動通信システム(5G)構築への参入を「理由もなく」禁止したことで、同国の通信機器大手エリクソンの第2四半期の中国での売上高が前年同期比6割減となったと報じた。

英紙フィナンシャル・タイムズや英ロイター通信の報道を引用する形で伝えたもので、それによると、エリクソンの第2四半期の中国での売上高は、1年前の41億スウェーデンクローナ(約519億7800万円)から15億クローナに減少し、グループの総売上高は3年ぶりの減少となった。

エリクソンが16日、予想されていた中国での5G入札の契約獲得に頼っていないと表明すると、同社の株価は一時、8%下落した。エリクソンは中国で総売上高の8%を上げているが、同社の最高財務責任者(CFO)、カール・メランダー氏は「中国本土の市場シェアが著しく低下すると予想することは賢明だ」と述べた。

エリクソンの第2四半期の総売上高は、前年同期の556億クローナから549億クローナに減少。アナリスト予想の572億クローナも下回った。

営業利益は前年同期の45億クローナから58億クローナに増加したものの、アナリスト予想平均の60億クローナは下回った。

スウェーデン郵便電気通信庁(PTS)は昨年10月、安全保障を巡る懸念から5G通信網に中国のファーウェイと中興通訊(ZTE)製品の使用を禁じた。ファーウェイが上訴すると、ストックホルムにあるスウェーデン行政裁判所は今年6月、上訴を棄却する判決を下し、使用禁止令は維持されたままとなっている。

ロイター通信のコラムニストは16日、「エリクソンのボリエ・エクホルム最高経営責任者(CEO)にとって最悪のシナリオは、中国がスウェーデンがファーウェイにしたのと同じ方法でエリクソンにレッドカードを出すことだ。エリクソンの株価が金曜日に8%下落したという事実は、投資家がまさにその結果を迎えようとしていることを示唆している。確かにエリクソンが米通信大手ベライゾンとの間で記録的な83億ドル(約9133億7300万円)規模の5G契約に署名したことは痛みを相殺する可能性もある。だが世界最大の市場から締め出されるのは高額な代償だ」と論じている。(翻訳・編集/柳川)

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