20人余りの中国人科学者、発生源調査の記事発表

CRI online    2021年7月17日(土) 0時10分

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16日に発刊された『中国科学:生命科学』誌の英語版には「新型コロナウイルスは自然発生しかありえず、人為的に作り出された可能性はない」と主張したオピニオン記事が掲載されました。

中国の総合科学紙「中国科学報」の公式サイトによりますと、16日に発刊された『中国科学:生命科学(Science China Life Sciences)』誌の英語版には「新型コロナウイルスは自然発生しかありえず、人為的に作り出された可能性はない」と主張したオピニオン記事が掲載されました。「On the origin of SARS-CoV-2—The blind watchmaker argument」と題したこの記事は、中国人科学者21人と中国で働く英国人学者1人の連名によるものです。生物は、自然淘汰を経て、偶然の積み重ねによって作り出されたものという「盲目の時計職人」の理論に基づいて、論が組み立てられています。

記事の代表執筆者で、中山大学生命科学学院教授、台湾「中央研究院」院士の呉仲義氏は、「中国科学報」の単独インタビューで、「新型コロナウイルスの発生源の調査で、中国の科学者はすでに一連のモデルと仮説を打ち出している。世界各国の研究者仲間も科学的な態度で客観的に議論し、多くの人々の考えを集めて有益な意見を取り入れ、真相に通じる道を見つけ出してほしい」と語りました。

呉氏はまた、「新型コロナウイルスは『完璧』なウイルスとして、自然の中で進化してきたものだ。なぜなら、トップクラスの人類科学者でも、人の群れに完全に適応できるウイルスを『作る』ことはできないからだ」と指摘したうえで、「世界最高の技術力と豊富な経験を持つ携帯電話のメーカーでも、世界一の人気のある携帯電話を一発で設計することができない。最も『完璧』な製品というのは、市場での検証と試行錯誤の繰り返しを経なければ生み出すことができない」と述べました。

呉氏によりますと、中国の科学者たちは、新型コロナウイルスは感染が爆発的に発生する前から野生動物と人の群れとの間で交差感染が繰り返され、交差感染の中で、人体に適した突然変異を少しずつ蓄えてきたものとみています。そして、ウイルスは失敗をものともせずに人体への侵入を続ける中で進化を遂げ、人に極めて感染しやすいという今日の姿に変異してきたものとみられています。

呉氏が率いる研究チームは今年、「大流行の起源と早期の変化に関する理論的考察」というタイトルで、中国科学院系の総合学術誌『科学通報(Science Bulletin)』に発表した論文の中で、新型コロナウイルスの漸進的な変化モデルについて述べました。この変化モデルは、ウイルスが最初に発生した場所(PL0)は人が少なく、動物宿主の生息地である可能性が高く、ウイルスは動物宿主との間で「軍拡競争」を繰りかえしてきた結果、集団免疫のない人の群れに偶然に広まっていたとしています。

また、この変化モデルは、ウイルスはPL0から次の発生地(PL1)への侵入に成功するまでに、何度も失敗を経験してきたとみています。これまでは、一部の新型コロナウイルスが人と偶然に接触したものの、非常に深刻な結果にならなかったため、無視されてきました。

さらに、PL0には次のような特徴があるとみられています。具体的には、(1)野生動物の数が非常に多く、とりわけ野生コウモリの群れが存在する/(2)人影がまばらで比較的閉鎖的だが、少数の人はコウモリと比較的密接に接触している/ (3)現地の人々は変異前の新型コロナウイルスに対し、一定の集団的免疫力を持っているため、感染発生の初期には、これらの場所はそれほど影響を受けていなかった可能性があるが、英国の変異株やデルタ変異株などの出現に伴い、これらの場所での感染がエスカレートする可能性があるということです。

また、これらの地域の人々は長い時間の中で、新型コロナウイルスに対する集団免疫を確立してきた可能性があるため、そうした部分の記憶は抗体の中ではなく、T細胞に保存されている可能性が高いとみられています。呉氏は、このことは既存の検査技術に大きな課題をもたらしたが、「この問題は、いつかは技術によって解決できると信じている」と述べました。そして、「それ以上に重要なことは、PL0が確認されたとしても、その場所には『原罪』というものはない。新型コロナウイルスの起源は天災であり、人災ではない。人類にできることは、感染にどう対処していけばよいのかということに尽きる」と強調しました。

呉氏はさらに、「完璧な」生物を作り出したのは、自然という「盲目の時計職人」であり、決して卓越した腕がある「創造主」ではないと改めて強調しました。呉氏は最後に、「いま、一部の者は発生源調査の機会を利用していくつかの研究機関の攻撃に乗り出しているが、そのようなやり方は研究室をまるで『神』とみなしているのと同じで、その本質は荒唐無稽なものだ。発生源調査は厳粛な科学の問題で、新型コロナウイルス感染症は無数の人々の命と健康に関わり、世界の運命共同体に関わっている。私たちとしては、世界がこの問題で一刻も早く科学的・理性的態度となり、問題と向き合い、真実を探り、真相に通じる道をいち早く見つけ出せるよう期待している」と語りました。(提供/CRI

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