北上するゾウの群れ、中国のイメージ戦の新たな武器に?―仏メディア

Record China    2021年7月14日(水) 7時20分

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12日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、世界的に有名になった中国の北上ゾウの群れについて、中国政府が「印象戦の最新兵器」に用いているとする豪メディアの報道を伝えた。

2021年7月12日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、世界的に有名になった中国の北上ゾウの群れについて、中国政府が「印象戦の最新兵器」に用いているとする豪メディアの報道を伝えた。

記事は豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドが先日掲載した、メルボルン大学講師ルイーザ・リム氏の寄稿文章を紹介。文章では冒頭で雲南省を北上し、昆明市街地に出現した14頭のゾウの群れが近ごろ世界的な「スター」として注目されていることが紹介されたとした。

そして、中国政府系メディア・環球時報英語版サイトが6月18日に発表した「あのゾウたちに感謝しなければならない。真実の、そして真心があるという中国のイメージをもたらしてくれたのだから」という文章を引用した上で、リム氏が「中国はすでに、ゾウの様子を撮影した動画が中国のイメージアップに使えることを意識した」との確信を示したと伝えている。

また、中国政府系メディアが4月に北上するゾウについて報道を始めると、5月末に世界のメディアが注目するようになり、習近平(シー・ジンピン)国家主席が5月31日に中国共産党中央政治局の集まりで「中国は『信頼される、愛され得る、リスペクトされる』イメージづくりに努めなければならない」との講話を発表したことに言及。習主席の「指示」からわずか2日後に、SNSで「ゾウが市街地に出現した」との情報が出回り拡散したと伝えた。

その上で、リム氏が「みんなから愛されるゾウを、『愛すべき中国』のイメージを輸出するための最新兵器にした」と述べるとともに、世界第2の経済大国となった中国が相応のイメージづくりを急いでいると論じたことを紹介している。(翻訳・編集/川尻

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