開幕までわずか半月 東京五輪に対する懸念は何か

人民網日本語版    2021年7月12日(月) 5時40分

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東京五輪は多くの国・地域の代表団が続々と日本に到着し、日本国内の各競技団体も相次いで代表選手一覧を発表して、新型コロナウイルス感染症の中の東京五輪の雰囲気が少し感じられるようになってきた。

東京五輪は多くの国・地域の代表団が続々と日本に到着し、日本国内の各競技団体も相次いで代表選手一覧を発表して、新型コロナウイルス感染症の中の東京五輪の雰囲気が少し感じられるようになってきた。中国新聞網が伝えた。

開幕までわずか半月の今、過去に前例のない今回の五輪がどんなものになるか、さまざまな懸念が寄せられている。

緊急事態宣言の五輪への影響は?

現地時間の7日、日本・東京では新規感染者が920人に達し、18日連続で1週間前の数を上回り、5月13日以降で確認された新規感染者が最も多い日にもなった。

東京で感染症がぶり返しを続け、日本政府は現地時間の8日、4度目の緊急事態宣言を発動せざるを得なくなり、期間を7月12日から8月22日までとした。東京の感染状況がこの間に好転しない限り、東京五輪は宣言下で行われるということだ。

日本の共同通信社の報道によれば、日本政府は緊急事態宣言後、東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県の競技会場については無観客で競技を行う方針を打ち出した。開催都市での無観客は史上初となった。

関連規定に基づき、緊急事態宣言が発動されると、政府は酒類を提供する飲食店に休業を要請し、提供しない飲食店には営業時間の短縮を要請する。国民にもできるだけ外出を控えるよう要請する。さまざまな要因を受けて、今回の五輪は「人気も活気もない」大会になる可能性がある。

空っぽの会場 五輪はどんな景色になるのか?

感染症が発生してから、スポーツイベントで無観客方式による再開を選択したものは少なくない。大歓声が上がった観客席が空っぽになれば、確かに寒々とした印象を与える。競技自体が盛り上がったとしても、これまでのような雰囲気は薄れている。

このほど開催されたサッカーの欧州選手権グループステージのハンガリー対ポルトガルの試合には、6万人のファンが会場に詰めかけ、多くの人が感動と感慨を込めて、「サッカーが戻ってきた」と述べた。

残念なことに、東京の感染状況が変化し、これまで各会場の観客数の上限は定員の50%、1万人以下とされていたのが、今や1都3県は無観客での開催しか道はなくなった。感染症の中ではやむを得ない選択だ。

観客のいない五輪はどんな景色になるのだろうか。おそらく寒々しい雰囲気は避けられないだろう。放送技術を使って現場の音声を伝えたとしても、やはりこれまでのような雰囲気は感じられないだろう。

開幕式のパフォーマンスに新機軸はあるか?

五輪開幕式は歴代の大会でも開催に先立つ一番の懸念だったが、とりわけ感染症の中の今回は、簡素化される予定の開幕式がどんなものになるか、新機軸はあるのか、非常に期待が高まっている。

共同通信社によると、開幕式のプランとパフォーマンスの内容は「最高機密」であり、ドレスリハーサル(ゲネプロ)はすでに完了している。リハ中、会場では赤いライトが時折輝き、人気ゲームの音楽も聞こえてきた。

注目されるのは、今年3月に開閉幕式を統括するクリエーティブディレクターの佐々木宏氏が辞任すると、このポジションが空席になったまま、演出、ダンス、音楽など各部門の責任者が中心になって準備を進めてきたことだ。

また開閉幕式のプロデューサーのマルコ・バリッチ氏は昨年、「パフォーマンスには新型コロナウイルス感染症との戦いの要素も加えて、世界の人々に感染症との戦いの物語を伝える」としていた。それから1年あまりが過ぎ、この部分がどうなるかも懸念の一つだ。

いずれにしても、半月後に開幕する東京五輪が、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が述べたように、感染症の「暗いトンネルの終わりにある光」になることを願う。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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