東京五輪、ほぼ無観客開催に中国の専門家「やむを得ない」

Record China    2021年7月11日(日) 15時50分

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10日、中国中央テレビは、首都圏での無観客開催が決まった東京五輪について中国の専門家が「やむを得ない措置」との見方を示したことを報じた。写真は東京五輪の横断幕。

2021年7月10日、中国中央テレビ(CCTV)は、首都圏での無観客開催が決まった東京五輪について中国の専門家が「やむを得ない措置」との見方を示したことを報じた。

記事は、新型コロナの感染が収束しない中で開催される東京五輪について、緊急事態宣言が発出された東京都のほか、周辺の埼玉、神奈川、千葉の各県の競技施設についても、開閉会式や競技を無観客で実施することが8日に決定したと紹介。「試合には声援がつきものだが、空っぽの会場で行われる東京五輪は、出場者と観客にとってどんな意味を持つのか」とした。

その上で、温州大学スポーツ・健康学院教授の易剣東(イー・ジエンドン)氏が「選手のパフォーマンスと観衆の観戦は実は一体のもので、アスリートと観客がともに会場の良好な雰囲気をつくり上げていく。観客の入場を制限すれば、その基本的な環境や条件が失われることになる」と語ったことを伝えた。

易教授はまた、会場に入れない観客が場外でネットを通じて観戦せざるを得ない状況について「アスリートの多くは観客が入った現場の雰囲気を意識している。彼らにとっては非常に気まずいこと」とし、新型コロナの感染拡大以降に各競技で実施されてきた無観客試合をどれだけ経験し、適応してきたかが、東京五輪でのパフォーマンスに大きく影響するとの考えを示している。

そして「観客にとっても非常に残念。アスリートのモチベーションが下がるのも避けられない。大会のムードづくり全体を考えると無観客はメリットよりもデメリットが大きく、やむを得ない苦渋の選択と言うべきだろう」と述べた。(翻訳・編集/川尻

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