「本場の香港の味を届けたい」深センで起業した香港の青年―中国メディア

人民網日本語版    2021年7月9日(金) 13時40分

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岑明峰さんは「阿峰(アーフォン)」と呼ばれることにも慣れ、彼が経営する「挺哥餐飲」は粤港澳大湾区で大きく発展している。

岑明峰さんは「阿峰(アーフォン)」と呼ばれることにも慣れ、彼が経営する「挺哥餐飲」は粤港澳大湾区(広州仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、マカオ両特別行政区によって構成される都市クラスター)で大きく発展している。新華社が伝えた。

「幼い頃から香港で育った。2008年に(広東省広州市の)暨南大学を卒業して香港に戻ったけれど、ちょうど金融危機となってしまい、香港での就職が難しくなった。一方で中国では発展のチャンスがますます多くなっていた」。紆余曲折の末、岑さんは香港で行われた就職フェアで、海南省海口市のホテル管理の仕事に就くチャンスをつかんだ。

数年間、管理経験を積んだ後、2016年に深センで起業。パートナーと共同で「挺哥餐飲」を立ち上げ、「本場の香港風味食品」で大企業向けに社員食堂の料理やお弁当の提供サービスを始めた。クライアントにはウォルマートや順豊、華為(ファーウェイ)などの大企業を抱え、現在5軒まで店舗数を増やしている。岑さんは深センに長期定住することを望んでおり、香港の味を深センだけでなく中国のさらに広い市場へと広めていきたいと考えている。

ミルクティー、クッキー生地をまとった菓子パンに厚切りバターをはさんだ菠蘿油 (ボーローヨー)、香港風インスタントラーメンなど、中国と西洋の味を融合させた簡単で便利なフードを提供する「香港風」レストランが近年、粤港澳大湾区の市場で人気を集めている。深センの食文化について5万部のアンケート用紙を配布して行われたある調査で、消費者に最も人気があったのは「香港式茶餐庁」(軽食を兼ねた飲食店)だったという。

深センは今、粤港澳大湾区と中国の特色ある社会主義先行モデル区という2つのエリアが成長を駆動する黄金発展期にある。こうしたことを背景にして、中国共産主義青年団深セン市委員会は「青年発展型都市、深港青年起業革新都市、ボランティアの都市」の「3つの都市戦略」を全面的に実施し、香港地区の青年の深センでの発展をさらに支援することを計画している。

深センではまもなく「深港青年一站通」アプリが打ち出される計画で、ウェブサイトとアプリ、ミニプログラムなどの形式で香港とマカオの青年の求人情報や起業政策、起業拠点入居条件などを分かりやすく紹介し、香港とマカオの青年に「ワンストップ式」の情報サービスと支援を提供しようとしている。(提供/人民網日本語版・編集/AK)

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