中国版ツイッター・微博（ウェイボー）で8日、あるネットユーザーが「ネットで称賛された『地下鉄に乗る日本の子ども』の情報はデマ」と訴え、これに他のネットユーザーがさまざまなコメントを寄せた。

この人物が「私の娘がネットで日本の子どもと伝えられました。私の子どもは大中華の子どもで、祖国を深く愛しています」などとつづって非難したのは、「神戸の地下鉄に1人で乗っていた幼い女の子」を称賛する投稿。その内容は「女の子は右手にかばんを下げて、左手でポールを握りしめている。空席があるのになぜ、この子は座らないのか？日本ではどの家庭、どの幼稚園、どの小学校でも子どもが公共交通機関を利用する際、一番良いのは立っていること、生活のために必死になっている大人に席を譲ることだと教える」というもので、微博上には「女の子は中国人で、しかも乗っているのは中国の地下鉄」との指摘も見られる。

この事態に微博にはデマを流したことへの非難や皮肉、国際交流プログラムで日本に招かれた中国人作家が帰国後に日本を紹介する書籍を出版したことが愛国心の強いネットユーザーにたたかれた先日の問題を示唆するコメントなどが寄せられているが、「萌える！」「私に子どもが生まれたらこういう格好させたい」などそのかわいらしさに心を奪われた人も多いようだ。（翻訳・編集/野谷）