<写真特集>チベットに広がる蔵北無人区、野生動物の最後の楽園

黄迪頴    2021年7月11日(日) 11時0分

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古生物研究者の黄迪頴が、チベットに生息する野生動物を写真と文章で紹介する。

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古生物研究者の黄迪頴(ホアン・ディーイン)が、チベットに生息する野生動物を写真と文章で紹介する。

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チベット最大の面積を持つ純天然の草原は、崑崙山脈、タンラ山脈、カンティセ山脈に挟まれている。東西の長さは1200キロ、南北の幅は700キロに及び、現在の地球上で自然生態系が完全に保たれている数少ない陸地の一つだ。広さ二十数万平方キロメートルの蔵北無人区は1991年、野生動物保護区として国から認可された。

蔵北無人区は野生動物の数も膨大で、そこにある羌塘自然保護区にはヤクが約2万頭、チルーが15万頭以上、チベットノロバも9万頭以上生息し、この他、ユキヒョウやヒグマなど20種余りの希少動物も暮らしている。だが、平均標高が約4500メートルと過酷な環境の蔵北無人区にこれほど多くの野生動物がいるのはなぜなのだろうか。

専門家によると、独特で複雑な地形の蔵北無人区では高山、草原、荒野、川や湖が入り混じって分布し、野生動物の生息、繁殖に特に適しているそうだ。それと同時に高原には太陽の光が十分に降り注いで植物の光合成が促される。夜間は気温が低く、植物の呼吸は弱くて有機物の蓄積に役立つ。このため無人区の草は背丈は低いもののたんぱく質などの栄養成分が豊富で、草食動物には「おいしい食事」が提供されているのだ。

また、太陽の光をしっかり浴びることで動物の体格や発育が良くなり、自然の厳しさに耐える能力が高められた。1年を通して気温が低いことは細菌の繁殖を抑え、動物たちが病気になるのを減らした。豊富に蓄えられた雪山の水は尽きることのない水源となっている。(翻訳・編集/野谷

●黄迪頴(ホアン・ディーイン)

1975年、中国北京生まれ、博士課程指導教官。南京大学地球科学学部を1997年に卒業し、2005年1月、仏クロード・ベルナール・リヨン第1大学の博士号を取得。現在、中国科学院南京地質古生物研究所で中生代の昆虫の化石やその他、無脊椎動物の化石研究を行っている。これまで発表した研究論文は240本以上。

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