日本の寿司職人に感化されたITエリート男子、B級グルメ店を開店し「気配り」で大人気―北京市

Record China    2014年5月13日(火) 23時40分

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北京市の五道口駅の近くにオープンした「西少爺(西部のお坊ちゃん)」。店の前には長蛇の列!西安バーガーとは小麦粉を練って焼いたパンに、煮込んだお肉を挟んだ庶民的な軽食。

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ゴールデンウィークの最中、北京市の五道口駅近くに先頃オープンした話題のお店に行ってきた。このお店とは陝西省西安発のB級グルメ・西安バーガー(肉挟[食莫])を売る「西少爺(西部のお坊ちゃん)」。

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西安バーガーとは、小麦粉を練って焼いたパンに、煮込んだお肉を挟んで食べるもので、庶民的な軽食として親しまれている。報道によると、まだオープンしたばかりにもかかわらず、連日1日の売り上げが1万元(約17万円)を超えている。

訪れたのは夕方だったが、すでに店の前には長い列ができていた。並んでいたのは近くの学校の生徒やネット会社に勤めるサラリーマンで、多くが報道を見てわざわざやってきたという。

このお店がなぜ話題なのか?その理由は、このお店のオーナーたちが全員中国でトップクラスの大学の卒業生であり、元中国大手IT企業で働いていた経歴を持つことが大きい。待遇も安定している大手企業をわざわざ辞めて庶民的なB級グルメの小さなお店を開店させたというギャップが注目を集めているとともに、チャットソフト「We Chat」にアップされた自分たちの人生観や生活、お店への思いが広く共感を得ている。

1つ7元(約120円)の肉バーガーを買おうと並んでいるとあることに気付いた。老人や子供は並ばずに買えるように配慮されているのだ。また、列ができるところには日除け用のパラソルも設置されていた。こうした配慮も人気の理由なのであろう。

聞くところによると、彼らが志を抱くきっかけになったのは、オバマ大統領との会食場所にも選ばれた、あの「すきばやし次郎」の寿司職人・小野二郎さんのドキュメンタリー映画だという。 小野二郎さんの一握りの寿司にかける想い、妥協しない信念と、たゆまぬ努力に感化され、自分自身の食ブランドを創る夢を実現したいと思ったという。

お店をオープンするにあたって、まずは西安に戻り専門の調理師に弟子入りして味や食感、焼き方の研究を重ね、オリジナルレシピと調理方法を開発したという西安バーガー。紙のパッケージは、具の肉汁を吸収せず、パンがふやけないような高い輸入紙が使われているそうで、そんなこだわりも手に伝わってくる。確かにパンはパリパリして香ばしく、肉がたっぷり使われていてジューシーだった。

※本記事は中国・日本のリサーチ、コーディネーション〜(株)ナンバーワンズの特別提供。ナンバーワンズはさまざまな番組に対応した中国に関するリサーチやロケコーディネーションを行っている。

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