ドラマの制作で撮影スタジオが大渋滞!エキストラ登録者数だけで10万人超―中国

anomado    2021年7月7日(水) 22時50分

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中国浙江省に位置する世界最大の映画スタジオ・横店影視城では現在、各ドラマのクランクインが相次ぎ、大繁盛といった様相を呈している。写真は横店影視城。

中国浙江省に位置する世界最大の映画スタジオ・横店影視城では現在、各ドラマのクランクインが相次ぎ、大繁盛といった様相を呈している。このような中、映画スタジオでエキストラとして登録している人が膨大な数に上ると伝えられ、話題を集めている。

報道によると、今年1月から6月までの間、横店影視城で撮影が行われたドラマは210本に上り、去年の同じ時期に比べて93.4%増加した。現在は51組の制作チームがドラマの撮影を行っており、計画中と待機中のチームは59組。このように横店影視城は現在、ドラマの制作渋滞に巻き込まれ、各チームは撮影場所をめぐって争奪戦を繰り広げたり、撮影を急ピッチで進めたりしているという。

ここでスポットを当てられたのがドラマの主役、脇役、端役の外に登場する必要不可欠な大勢のエキストラだ。少ない報酬で過酷な撮影に臨むことが多いが、ジャッキー・チェン(成龍)やウー・ジン呉京)、チャウ・シンチー(周星馳)のようなスターになる夢を抱いて横店影視城にやって来る人は後を絶たないという。関連の統計によると、現在、横店影視城でエキストラ登録をした人は10万人に上り、うち常駐している人は8000人を超え、横店でさすらいながら芸能界デビューを狙う「横漂族」と称されている。

「横漂族」には、エキストラ歴十数年のベテランや夏休みのバイト感覚で訪れる新人、複数のドラマを行き来しながら同時出演する人などさまざまな人がいる。カメラに収められたエキストラの様子をのぞくと、早朝には衣装や道具をもらうため長蛇の列を作り、撮影が始まると昼夜を問わず、スタンバイや撮影を含めて長時間労働を続けていることがうかがえる。

知られざる膨大なエキストラの存在に、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)には、「以前、横店へ遊びに行ったことがあるが、どこへ行ってもドラマの衣装をまとったエキストラがいた。時々タイムスリップしたような気分になる」「本当にそんなに大勢いるの?」「新しい映画スタジオを作る時が来た!」などと驚く声や、「憧れのスターの近くで働きながら小遣いも稼げる。夢のあるいい仕事」「若いうちに苦労しながら見聞を広めるのはいいこと」のような応援の他、「毎年数百本ものドラマを作っているのに、いい作品はほんのわずか」「制作側はお金目当てではなく、質にも力を入れてほしい」という不満も寄せられている。(編集/RR)

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