地球温暖化の「主犯」は中国なのか?―ドイツメディアが否定的見解を紹介

Record China    2021年7月6日(火) 5時20分

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ドイツメディアのドイチェ・ベレが、地球温暖化についての「最大の責任は中国にある」との見方に対して、批判的な見解を紹介する記事を発表した。

ドイツメディアのドイチェ・ベレはこのほど、地球温暖化についての「最大の責任は中国にある」との見方に対して、批判的な見解を紹介する記事を発表した。

記事はまず、英国のオックスフォード大学が運営するウェブサイトの「アワ・ワールド・イン・データ(データ中にあるわれわれの世界)」の数字を使った分析を紹介した。

中国は2008年以来、地球温暖化効果を持つ二酸化炭素を世界で最も多く排出する国だ。19年の場合には中国から排出された二酸化炭素は102億トンで、米国の53億トンの2倍近くだった。中国だけで、全世界の二酸化炭素の28%近くを排出したという。

記事は続いて、人口1人当たりの二酸化炭素排出量を比較した。人口1人当たりの二酸化炭素排出量の上位は、カリブ海の島国とペルシャ湾沿岸国に集中しているという。米国は世界第14位で、1人当たりの二酸化炭素排出量は16トン以上だった。中国は7.1トンで米国の半分以下であり、世界順位では第48位だった。

記事はさらに、人類が排出した二酸化炭素が大気中にたまり続ける現象にも注目した。専門家は、地球気候の変動の原因を知るためには、「歴史的な排出」の研究が必要と指摘しているという。

中国の1750年から2019年までの二酸化炭素の累計排出量は2200億トンで、世界で最も多い米国の4100億トンの約半分だ。ノルウェーの国際機構環球研究センターであるCICEROに所属する科学者のロビー・アンドリュー氏は、中国は遅くなって大量の二酸化炭素を排出するようになったと指摘し、「科学者は、中国は問題を引き起こした“元凶”ではないと言っている」と紹介した。

アンドリュー氏はさらに、二酸化炭素の問題を考える際に、抜け落ちがちな点があると紹介。電熱ポット、庭に置かれたプラスチック製の椅子、パソコンなど、極めて多くの工業製品に「メード・イン・チャイナ」の表示があるが、工業製品を作る国だけではなく、使う側も二酸化炭素を排出していると指摘した。

アンドリュー氏は二酸化炭素排出の問題について、15年ほど前までは中国の影響は現在よりも大きかったとの見方を示した。中国における二酸化炭素排出の約5分の1が、輸出品絡みのものだったからだ。しかし、「中国における輸出向け製品が経済全体に占める比重は小さくなりつつあるので、この現象(中国製品に関連しての二酸化炭素排出)の重要性は、今後は減少していくだろう」との見方を示した。

アンドリュー氏は、「気候変動の責任問題は、『裸の数字』だけから解答を得ることはできない」と主張。例として中国の火力発電の問題について「中国は水力発電を(大幅に)利用していく条件に欠けている。そのことで、中国を非難することができるのか?」と問いかけた。アンドリュー氏は、「責任と非難が絡み、問題は非常に複雑だ」と主張した。(翻訳・編集/如月隼人

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