従業員が警察官襲撃して自殺、企業「不幸にも逝去」と表明して批判―香港

Record China    2021年7月5日(月) 16時20分

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香港で、飲料の製造販売を行うビタソイの従業員が、警察官を襲撃し、直後に自殺する事件が発生した。写真は襲撃された警察官。

香港で1日午後10時ごろ、男1人がパトロール中の警察官を、刃物を使って襲撃する事件が発生した。警察官は重傷を負った。男は逃走したが、持っていた刃物で自分の胸を刺した。駆けつけた警察官がその場で男に応急措置を行い病院に搬送したが、死亡した。襲われた警察官は5時間にわたる手術を受け、最も危険な状態は脱したという。

警察官を襲った男は50歳で、豆乳を使った飲料を製造販売する香港企業のビタソイの従業員だった。同事件について2日、男の名に「先生」の敬称をつけ、事件によって「不幸にも逝去した」、「弊社は遺族に心からのお見舞いを表明します」などの文言を含むビタソイ名義による声明が発表された。

中国メディアの新浪網によると、ビタソイの声明に対して多くの批判の声が発生した。ビタソイの中国大陸部におけるイメージキャラクターを務める俳優・歌手の任嘉倫さんと俳優の龔俊さんの事務所はSNSを通じて、ビタソイおよび同ブランドとの一切の協力を打ち切ると発表した。

港警察は事件いついて「香港における一匹オオカミ式のテロ襲撃」と表明した。

ビタソイは3日午前0時半になり、「グループとして全力を挙げて、香港当局が香港国家安全維持法に基づき事件の全面的捜査をすることを支持します。ビタソイグループと中国大陸部で運営するビタソイの企業はいずれも、中国大陸部と香港の安定と繁栄、発展を全力で支持します」と表明した。

ビタソイはさらに3日午前11時ごろ、最初の声明について「職員1人が独断で文章を制作して発表したものであり、ビタソイグループとして公式に審査して発表したものではなかった」と発表した。ビタソイはさらに、「ネット上で流れた文章が使った表現は極めて不当なもの」として、現在は事情を調査しており、文章を広めた職員の法律上の責任を追及する権利を留保すると表明した。(翻訳・編集/如月隼人

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