中国の建設業界にロボットの大軍―中国メディア

Record China    2021年7月5日(月) 6時50分

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中国紙・環球時報(電子版)は1日、「中国の建設業界にロボットの大軍がやってきた」とする記事を掲載した。資料写真。

中国紙・環球時報(電子版)は1日、「中国の建設業界にロボットの大軍がやってきた」とする記事を掲載した。

記事は、香港英字メディアのサウスチャイナ・モーニング・ポストにこのほど掲載された「中国のロボットローラーの大軍が未来のインフラへの道を開く」とする記事を要約して次のように伝えている。

人工知能(AI)は、この4年以内に建設された世界で2番目に大きい水力発電ダム「白鶴灘」の建設など、中国のインフラブームの中で広く使用されている。この技術の主な目的は、労働者の活動を調整することだ。

何十年もの間、建設業界でのロボット使用は「ただ言ってみただけ」だった。だが5Gなどの常識を覆す技術やインフラへの巨額の投資、人件費の上昇により、中国では小規模ながら急速に拡大している建設ロボットの軍隊が出現している。

漢江から渭河への引水プロジェクト「引漢済渭」の上級土木技師であるイエン・ジュンラー氏は、今月発表した論文で、中国の建設業界はロボットの使用により「労働集約型産業から知識ベースのハイテク産業へと変化している」と述べている。イエン氏とその同僚は論文で、「ローラーは健康に害を及ぼす可能性のある強い振動を発生させる」ため、人間の運転手は頻繁に休憩をとらなければならないだろうとしている。また、ロボットは建設の品質を改善したとも述べている。

課題はさまざまあるが、四川省の双江口水力発電プロジェクトは、ロボットの使用を新しいレベルに引き上げている。AIロボットの助けを借りて、高さ312メートルのダムが完成することになる。米国が開発したGPS(全地球測位システム)と通信にマイクロ波無線を使用した引漢済渭プロジェクトとは異なり、双江口ダムで稼働するロボットには、中国の北斗衛星測位システムと5G通信技術が使用されている。

浙江省の運輸当局は昨年、道路の維持管理においてロボットの使用を初めて承認した。これまでのほとんどの建設ロボットはローラーだったが、一部の計画中の道路プロジェクトでは、維持管理ロボットがアスファルトで道路を舗装するなどのより幅広いタスクを管理できる。(翻訳・編集/柳川)

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